【三志塾】 塾長yoneの授業日記

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2002年09月06日(金) カンニング

今日は小学部と中1・中2で模擬テストを行いました。
私はいつものように試験監督で教室に入っていましたが、
ある学年の1人の男子生徒の様子がどうも気になるのです。
私の目を盗んでは隣の生徒の答案を見ているような・・・
しかしその確信が持てないまま1教科目の国語が終わりました。

答案用紙を回収し、
控室に戻ってその男子生徒と隣の生徒の答案を見比べてみると、
漢字の読み取り・書き取り問題と、
文章読解の記号で答える問題のところの正解・不正解が
2人まったく同じでした。
しかも漢字の書き間違いかたまでがまったく同じ!
ほかの試験監督の先生と相談し、
「もし次の教科でも同じようなことがあれば、本人に真偽を尋ねましょう」
ということになりました。

で、2教科目の数学。
やはりその生徒はチラチラと横目で隣を見ては答案用紙に答えを書いています。
机間巡視で2人の答えを見ると、またもや正解部分と不正解部分が同じ。
さらに不正解部分の数字までが同じ・・・

2教科目終了後、本人を別室に呼んで事情を聴くと、
あっさりとカンニングを認めました。
本人には、残念ながら今回の試験は受検できないということと、
試験は自分の実力を知るためのものであり、
もし勉強不足で試験に臨んで悪い結果が出たとしても、
そのことを反省して次に向けて頑張ればいいことであるということ、
そしてカンニングをして試験で良い結果を出したとしても
それは誰も喜ばない、君自身も含めて・・・ということを話し、
帰宅してもらいました。

家族の方が迎えに来るまで、その生徒と話していたのですが
「いい点数が取りたかったから・・・」と言ってしょんぼりしていました。
もともと真面目な生徒、彼はもう二度とこんなことはしないでしょう。

ところで、
カンニングで試験中止を命じたのは、
私が塾講師になってから初めてのことでしたが、
何となく後味の悪いものです。


過去の今日・・・



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