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2008年02月27日(水) 「アメリカン・ギャングスター」

良かった!おもしろかった!まだまだいけるじゃないのリドリー・スコット!いや去年観た「プロヴァンスの贈りもの」が信じられないくらい気の抜けたほのぼのゆるゆるラブストーリーだったから、あのまま引退してスローライフに突入しちゃったらどうしようかとひそかに心配してたわよ…(笑)。やっぱリドリー・スコットにはこういうサスペンス&クライム系シュガーレス作品が似合うと思う。っていうかどうしてもそういう映画を期待してしまう。私が。なので今回すごく満足。

舞台は70年代初頭のアメリカ、警官の汚職が当然だった時代にひとり正義を貫いて孤立している刑事と、独自の手法で麻薬ビジネスを展開させて暗黒街に君臨した黒人ギャングの物語。いやもうこの麻薬王フランクを演じるデンゼル・ワシントンがかっこよすぎ!頭が良くて、大金を手にしても決して奢らず、家族にやさしく、かと思うと時折恐ろしく冷徹で。おまけにスーツの着こなしもエレガントだよ。こんなギャングは反則だ…
一方ラッセル・クロウ演じる刑事リッチーは曲がったことが嫌いで不正を許せず、汚職にまみれた同僚たちから疎まれている。でもその潔癖な正義感を買われて麻薬捜査班の責任者になり、捜査を進めるうちに影の麻薬王フランクの存在に気づくという流れ。

クライマックスに差し掛かるまでフランクとリッチーは一度も顔を合わせることなく別々に話が進みます。で、終盤初めて二人が対峙するシーン、これがたまらない。小雨降りしきる教会で車を止めて静かにフランクを待つリッチー。やがて扉を開けて現れ周囲を一瞥し全てを理解するフランク。二人の視線がぶつかり、流れるBGMはア〜メーージンググレ〜ィス〜♪ ひーーーシビレるーーー!こういうの大好き…!
そこから先の展開はパタパタと急いだ感じだったけど、でもこの映画って二人の生き様というか出会うまでの過程がメインだと思うからいいんじゃないかなこれで。派手なアクションもほとんどないうえ全体で157分という長丁場だけど私はちっとも退屈しなかったです。

ギャングのフランクが品行方正なのに刑事リッチーは女好きだったり奥さんとの離婚問題を抱えてたり私生活が結構だらしないという、立場と性質が対照的なところもおもしろいと思いました。この二人って、もしも境遇が逆だったら絶対に成功しなかったんじゃないかな。お互いに。
しかしこれ実話ってほんとなの?脚色はしてても大筋は変わってないんだよね?逮捕後に二人協力して捜査を進めただけでも驚きなのにリッチーが弁護士になって最初の依頼者がフランクだったなんて…出来すぎだ…!(笑)


「列に並べ。俺を殺したい奴は大勢いる」ってセリフがかっこよかったです。かっこよかったけど、ラッセル・クロウ太りすぎ!もうちょい痩せてた方が私は好きだYO!




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アメリカン・ギャングスター 【AMERICAN GANGSTER】

2007年 アメリカ / 日本公開 2008年
監督:リドリー・スコット
出演:デンゼル・ワシントン、ラッセル・クロウ、ジョシュ・ブローリン、
キウェテル・イジョフォー、キューバ・グッディング・Jr
(劇場鑑賞)


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