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2003年05月17日(土) |
「ストレンジ・デイズ」 |
ということで途中まで観て放置していた「ストレンジ・デイズ」(再見)、残りの半分を見終えましたけれども。
いやあこれ映画館で観たかったな〜。私こういうの好きだよ!世紀末LAのがちゃがちゃした映像など実に見事でスクリーンで観たら迫力あったと思うし。「リプリー」なんかもそうなんだけど、“観に行かなかったけど公開された時のことははっきりと記憶してる作品”って、こうして後から気に入るとすごく悔しいなあ。ちぇ。
今作でのレイフたん(今回たん呼ばわり)はやっぱりとっても珍しいタイプの役だと思うのでおススメです。ただしどっちかというと初心者よりもむしろ「イングリッシュ・ペイシェント」「ことの終わり」「オネーギンの恋文」 などの正統派レイフ・ファインズをご存知の方、つまり文芸ドラマ専門の憂いを帯びた悩める主人公というイメージを持ってる人にこそ観ていただきたい感じだなあ。レイフ・ファインズ導入の一作というよりは、ある程度固定観念を持ってる人が意外性を楽しむのに最適な作品だと思われます。
それでまあ、わたくし個人的にもこのレイフたんのヘタレぶりが非常にツボっていうか、昔の女が忘れられないという己の女々しい都合で行動してるくせにどうかするとすぐ殴られたり捕まったりしちゃって結局はアンジェラ・バセットに助けてもらうという情けなさが最高でした。だって銃とか持ってても自分じゃ全然使ってないんですよ。犬一匹追い払うにもアンジェラ・バセットに頼りっきり、みたいな。それで彼女がまたえらい男前なので「こっちよ、ついてきなさい」「待ってよ〜」なシーンが山ほどあります。普通逆だろうよ…。
しかもアンジェラ・バセットが自分に惚れてるという自覚があるもんだからレイフたん持ち前の甘え上手ぶりにも拍車がかかるかかる。「ボクのこと好きなんでショ?」的態度で見上げて見つめて甘えまくり。もうね、私これは今作に限らずレイフ・ファインズにおける一つのパターンとして提唱したいんだけど、下から見上げる視線を武器に女の人に甘えるってこの人の常套手段だと思うのよ!大きい身体してさ! じゃあ実例でご紹介しましょうか。激写!これが甘えんぼ帝王の手口だ!
見上げて
↓
甘える!
ああもうこの眼がたまらんつーの。かわいいかわいい。(ベタ惚れ)
****** ストレンジ・デイズ 【STRANGE DAYS】
1995年 アメリカ / 日本公開:1996年 監督:キャスリン・ビグロー 出演:レイフ・ファインズ、アンジェラ・バセット ジュリエット・ルイス、トム・サイズモア (ビデオ鑑賞)
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