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いまさら「K-19」かよ! って自分でツッコミ入れたくなるくらいに旬を過ぎております。もはや誰も話題にしてませんね。はは。公開終了間近で場内ガラガラだし。何故今頃になってこの作品を見たのかというと、映画館のタダ券をもらったからです。そして時間的に合うのがこれしかなかったからです。というかですね、タダ券いただけるのは大変嬉しいし非常にありがたいことだとは思ってますができれば期限切れギリギリではなくもう少し余裕をもって渡して欲しかったんですけど父よ!貴方のことです。
ひとことで言えば潜水艦のパニックもの。事実に基づいてるらしいです。見応えあるんだけど評価は結構分かれるんじゃないかなあ。なぜなら冷戦時代のロシア(というかソ連)の話なので、まずはハリソン・フォードもリーアム・ニーソンも出演者全員がロシア人だという設定に慣れなければいけない。ロシア人のくせになぜ英語を喋ってるんだ!とかそこはとりあえず無視する方向で。そして内容がね、…うーんこういう言い方しちゃったらつまんないんだけど…、パニックといっても、はっきり言って最初から最後まで自業自得の物語なんですよ。だからそのあたりを醒めた目で見てしまうと多分ついていけなくなる。前半ちょっと訓練しすぎだし(笑)。んで、ラストに向かうにつれて今度はちょっとヒーローヒーロー言い過ぎだし。あれじゃかえって白けるだろ。
などと言いつつ、私は結構面白かったなあ。映画館で見て正解だと思いました。潜水時の身体に響く音とか氷を割って浮上する時とか火災とか、全体的に迫力があるんですよ。特に船員達が放射能で被爆してゆくシーン、これは文句なく壮絶でした。某「ト○○ル・フィ○○ズ」なんかよりもずっと正しく核の恐怖を捉えていたと思う。怖くて時々正視できなかったよ…。私こういうのは本当に怖いんです。すごい苦手。オカルトみたいな怖さは全然平気なんだけども。
ところでこのキャスリン・ビグロー監督って、どっかで聞いたことあるなあと思ってたら「ハートブルー」を撮った人だってね! ああなるほどね! この方は、若き日の美しいキアヌ・リーブスをそれはそれは格好良く撮影してスターの座に押し上げてくださった女性監督でいらっしゃいますよ。まあキアヌのことはともかく、あの映画も豪快なアクションの連続だったので女性監督だと知って私はとても驚いたんだけど、今回もこの人が撮ったと言われるとなんか納得。どことなく共通するものを感じます。 それとアクションに加えて、この監督は男達のドラマが好きだよね。そりゃもうジョン・ウーばりに。「ハートブルー」でも恋愛要素は二の次だったし(今回に至っては女の人出てこないし)、キアヌとパトリック・スウェイジという対立しつつもどこか理解し合ってる二人の男をメインに置く図式も今回のハリソン・フォードとリーアム・ニーソンにちょっと通じてる気がしません? いや、ちょっとですよ、ちょっと。全然違う話だからちゃんとした比較になりませんが。ていうか「ハートブルー」と「K-19」だけしか見てないくせに知った風な口きくな!って感じですが。まあとにかくそんなわけで、要するに、若くてカッコ良いキアヌを堪能するには「ハートブルー」がおすすめですよ!ということでした。以上。(違)
****** K-19 【K-19: THE WIDOWMAKER】
2002年 アメリカ / 日本公開 2002年 監督:キャスリン・ビグロー 出演:ハリソン・フォード、リーアム・ニーソン、 ピーター・サースガード、クリスチャン・カマルゴ (劇場鑑賞)
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