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2002年11月08日(金) ゴスフォード・パーク

これぞロバート・アルトマン!と誉れ高き一作のようです。昔アガサ・クリスティとか大好きだった私はなかなか楽しめました。1932年のイギリス郊外、「ゴスフォード・パーク」と呼ばれるカントリーハウスに集った人々の群像劇。
とにかく登場人物が多い多い! 集まってくるゲストだけでも結構な数なのに、それぞれの従者やメイド、屋敷の使用人に至るまでの人間模様がたっぷりと描かれる。まあこの作品はそこが見どころなのであって、優雅に遊んでる貴族達と裏で忙しく働く使用人達、その一見別世界でありながらも微妙にリンクし錯綜してる様子をカメラと一緒に追いかけて味わう映画なんだよね。カメラワークが(どちらかというと)使用人視点寄りなところは新鮮だと思いました。
一応殺人事件も起こるんですがそれはあまり重要ではなくて、…あっでもこの映画に関しては「殺人事件が起こる」という程度の予備知識はあった方がいいのかもなあ。あの目配せは何?とかあの態度は意味深!とか最初から一人一人の言動に集中して見ていた方が楽しいんじゃないかと。ま、謎解きそのものはたいしたことないんですが。メインはあくまで人間ドラマ。

キャストは役柄に準じて本当にイギリスの俳優さん達で固めていて雰囲気ばっちりです。特にエミリー・ワトソンとか良かったな。マギー・スミスとヘレン・ミレンがアカデミー賞でノミネートされてたけど、エミリー・ワトソンだって全然負けてないと思うぞ。(マギー&ヘレンが悪いと言いたいわけではなくて)


それはそうと、ちょっとちょっとー、ライアン・フィリップってこんなに可愛かったっけー?! いや可愛いっていうのとは違うんだけど、小賢しくて図々しくて、でもそれがピッタリで、何て言うか、そのぅ、ぶっちゃけタイプですこの役。えへ。ベッドの上でとある夫人のファスナーを下ろすシーンなんて特にいいねぇ。とりあえず私的に深夜の1時にミルクを持ってきてほしい男優NO.1ってとこだね。無論二夜連続で。ホットでも冷たくてもどっちでもお任せするワ。(観た人にはわかる)
まあ私の好みは別にしても、彼なかなか健闘してたと思います。「ご主人様グループ」vs「召使いグループ」とはっきりと分けられたキャストの中で、彼だけが唯一その垣根を超えられるというちょっと異色の役どころなんです。って、あーあんまり言っちゃうとネタバレになっちゃうけど、とにかくズラリと並んだ英国役者達の中でボブ・バラバンと二人、申し分ないアメリカ人を演じてました。…なんかベタ褒めじゃん私。苦笑。まあいいか。だって可愛かったんだもーん。




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ゴスフォード・パーク 【GOSFORD PARK】 

2001年 アメリカ / 日本公開 2002年
監督:ロバート・アルトマン
出演:マイケル・ガンボン、クライヴ・オーウェン、ヘレン・ミレン
ライアン・フィリップ、マギー・スミス、エミリー・ワトソン
(劇場鑑賞)


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