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2002年10月02日(水) 完全犯罪クラブ

*注)空白部分はものすごいネタバレなのでこれからご覧になる方は絶対反転させないように!


「完全犯罪」と題されてるからにはあっと驚くトリックの華麗な犯罪劇が繰り広げられるのであろう!と期待してると拍子抜けしますよご注意あれ。邦題は紛らわしいなぁもう。
どっちかというと事件の過程よりも、その後の心理戦の方がメインなんですよ。一見接点のなさそうな高校生二人が完全犯罪を目論み実行し、サンドラ・ブロック扮する捜査官がそれを追いつめていく。彼女自身もちょっと痛い過去があって、その辺の話も絡めながら。

それで私個人の率直な感想を言わせてもらうと、実は少々物足りなかったんだよねー。少年達の言動とか犯行の背景なんかは非常に現代的で、ああ確かにこういうの今の時代では現実に起こりうるんじゃないかなあという気がしたんだけども、如何せんラストが。どうも凡庸というか説教臭いというか統制めいてるというか、変な言い方だけど、なんか教育指導っぽくないすか? 10代の純真な若者達が触発されないように配慮してるんでしょうか。結局上手くはいかないんだから悪いことしちゃダメですよー、みたいな。なんつーかさあ、もっと不条理で救いが無くて気が滅入る結末だったら映画としてインパクトあったと思うんだよね(あのまま撃ち合い心中しちゃってカタルシス!とか、サンドラ・ブロックを見殺しにしちゃってニンマリ、とか)。オープニングが好みだっただけに残念だなあ
…などと、すっかり心が歪んだ醜い大人の私は思ったのでした。いやあそれにしても感じ悪い感想だなこりゃ。本当に心が歪みきっておりますわねあたくし。ごめんあそばせ。


主演の二人の少年は良かったと思います。ジャスティン役のマイケル・ピット君は、角度によって時折とても私好みチックな顔になるんだけど全体としては微妙。惜しい。(何が)
あとサンドラ・ブロックは久しぶりに見ました。考えてみたら「あなたが寝てる間に」以来かもしれないです。うわ!そんな昔!でもあんまり変わらないよねこの人。



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完全犯罪クラブ 【MURDER BY NUMBERS】

2002年アメリカ / 日本公開:2002年
監督:バーベット・シュローダー
出演:マイケル・ピット、ライアン・ゴスリング
サンドラ・ブロック、ベン・チャップリン、クリス・ペン
(劇場鑑賞)


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