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2002年08月21日(水) |
クライム&ダイヤモンド |
今のところ東京お台場・シネマメディアージュ(しかもその中で一番小さい劇場)でしかやってないマイナー作品でございます。全然話題にもなってないよなあ。寂しいなあ。「スコーピオン」といい「ウインドトーカーズ」といい最近クリスチャン・スレーター出演作が続々日本公開されて嬉しいわー、とか思ってるのって私だけ?…だろうね、多分。ちぇっ。 いや、確かにクリスチャン・スレーター目当てで観に行ったのですけど、意外と良かったですよこの映画。派手なアクションもCGも全くないけれど、“この先どうなるんだろう?”って興味を惹かれるストーリーテリングの面白さ。
場所はホテルの一室。椅子に縛り付けられて銃口を向けられたクリスチャン・スレーターが、映画マニアの殺し屋にここに至るまでのドラマティックな経緯を語り始めます。その話の中身がこの映画の主な内容で、他に共演は、マジシャンの強盗役でリチャード・ドレイファスとか出てます。あと彼の娘役が「アリーmyラブ」でネル・ポーターを演じてるポーシャ・デ・ロッシ。アリーでのクールな役柄とは打って変わって純粋な感じが新鮮でした。その他詳細は→コチラ(公式サイト)
キーパーソンはティム・アレン扮する殺し屋・毒舌ジム。彼が随所で口にする映画に対するこだわりの数々、例えば「近頃の映画はアクションばかりで唐突に終わってしまう。昔の映画にはストーリーがあった」とか「回想シーンは大好きだ。回想の回想も」などが何気なく本編に反映されてこの作品のコンセプトになっているんだよね。脚本も手がけたという監督さん(これが初監督作品だそうです)の映画好きぶりがうかがえます。 そうして長い物語を話し終え過去と現在が繋がったところで、今度は毒舌ジム自ら演出する映画フリークならではの大団円。これがなかなか笑えます。うん、軽快で、コミカルで、ちょっとだけロマンチックで、私はこういう映画好きだなあ。上映時間も適度に短くて(92分)疲れない。ただひとつ、自分の無知が残念でした。往年の名作映画のことをきちんと知ってれば、もっと色んなところでニヤリとできたんだろうな。
ちなみに東京での公開は明後日、つまり今週の金曜までです。うえーあんな小さいところでたった二週間かよっ!クリスチャン・スレーターが主演なのに!(しつこい)
****** クライム&ダイヤモンド 【WHO IS CLETIS TOUT?】
2001年アメリカ / 日本公開:2002年 監督:クリス・ヴァー・ヴェル 出演:クリスチャン・スレーター、テイム・アレン リチャード・ドレイファス、ポーシャ・デ・ロッシ (劇場鑑賞)
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