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2002年06月01日(土) ファイナルファンタジー


この映画にはCGに混じって一人だけ本物の人間が出演してるらしい!(笑)という昨年秋の公開時に仕入れたウワサ(というかジョーク)を当時私はさっそくサイトの日記でネタにしてましたけれども、今回確認したところやっぱり全てCGで生身の人間は出てませんでした(当たり前)。


ものすごく宣伝してた割にはヒットしなかったですよね(失礼)。声優さんも錚々たる顔ぶれ(下記参照↓)なのに。

うーん、何となく、地味な印象なんだよね。CGキャラをまるで生きた人間のように作り込んだことがこの映画のひとつのセールスポイントなのですが、それが逆に仇になってしまった、…と言ったら言い過ぎでしょうか。CGの人物が走る、微笑む、声優さんに合わせて口元の筋肉を違和感なく動かす、そうした何気ない動作ひとつひとつをこのレベルに作り上げるって、確かにすごいことなんだろうと思う。思うんだけど、でも私みたいな素人には、その専門技術的なすごさが実感としてよくわからないわけです。だから、映画としてのインパクトがもうひとつ欲しい、なんて思ってしまう。

いや、リアルを追究したことが間違ってると言いたいのではなくて、例えば観てる人を反射的に惹きつけるような、いかにもCGならではのド派手な映像の見せ場が一ヶ所くらい盛り込んであってもよかったんじゃないかということ。ばばん!と召喚獣出したりとか。だってファイナル“ファンタジー”なんだから。“リアリティ”ではなく。バハムート登場とかアルテマ発動とか、ぜひスクリーンで見てみたかったぞ。スーファミ時代からのFFファンとしては。

ストーリーもちょっと弱いかなあ。「ファントム」という地球外生命体に侵略されている人類の危機を描いているのですが、あまり緊迫感が感じられなかったです。どれくらい危機なのか、主人公の行動の意味は何なのか、いまいちピンとこない。オリジナルな世界観(設定)の構築というのはゲームにおいては非常に重要なことだと思いますが、映画である以上、短時間で観客を引っ張るわかりやすさも必要ではないかと。

FFのテーマ曲が使われなかったのも残念。エンディングであのテーマ曲が流れてほしかった。植松大先生、名前だけでも関わることはできなかったんでしょうか。坂口+植松、それでこそFFだよ!ねぇ!どうです?違いますか皆さん!<落ち着け


あああ何だか偉そうなことばかり書いてすみません。もしも万が一□社関係者の方がいらしたら本当にすみません(土下座)。一人でエキサイトして毒舌全開ですが、私これでもFF大好きなんですよー。何て言うか、ゲームにおけるFFの優れた特徴が映画では裏目に出てしまったような気がして、それが、ファンとして、悔しいのです。


内容とは関係ないけど、DVD特典の「ゲーム版FF1〜10フィルモグラフィー」が個人的にかなり嬉しかった。懐かしいねえ(遠い目)。そういえばもう11が出たんですよね? どうなんでしょう。面白いのでしょうか。なんかオンライン専用だそうで、私のようなアナクロ年寄りには手が出ません。…ていうか私FF10まだ終わらせてないんだった…(ほんとにFF好きなのか)。



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ファイナルファンタジー 【FINAL FANTASY】

2001年日本・アメリカ / 日本公開:2001年
監督:坂口博信
声の出演:ミン・ナ、アレック・ボールドウィン 、ジェームズ・ウッズ
ドナルド・サザーランド、スティーブ・ブシェミ
(DVD鑑賞)


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