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2002年05月23日(木) アトランティスのこころ

スティーブン・キング原作ということもあるかも知れませんが、なんとなく「スタンド・バイ・ミー」を思い出してしまいました。よく考えたら(よく考えなくても)全然違う話なんですけど。

思い出の品ととともに幼なじみの訃報が届き、葬儀のために故郷に戻った50歳の主人公が回顧する少年時代のお話。11歳の頃、下宿人として現れた謎の老人(アンソニー・ホプキンス)、不思議な力を持つ彼と共に過ごした一時期が描かれます。
仲の良い友達、年長のいじめっ子、自己中心的で不器用な母親…、など、何気ない日常の中で話が進み、特に大きな見せ場があるわけでもないので、全体的に地味な感じ。でも(子役も含めて)キャストの方々の演技が素晴らしくて、地味ながらもしっかりした映画だという印象を受けました。

アンソニー・ホプキンスの正体やコトの真相が明確に説明されていない点が(いちおう辻褄が合うように示唆されてはいます)観終わった直後は少々疑問だったのですが、記憶の中の少年時代というお話である以上、これはこれでいいのかも(と、今は思います)。大人になってから振り返る子供時代って、イメージが先行してしまう部分があるじゃないですか。そこがノスタルジックで、得難い。
あと、写真を手渡すというモチーフ二度繰り返されているところが好きです。思い出はああして世代から世代へと引き継がれていくのだなあ、と。…なにやら本日はガラにもなく感傷的なわたくしでございますが。風邪で弱ってる所為です、多分。いやあ昨日から熱が下がらないんですよ〜。関節が痛いし鼻はつまるし。参りました。


しかし主役の少年は上手かった。子役にありがちなわざとらしさが全然ないです。それと、ガールフレンド役の女の子も魅力的でした。この二人は公開中の「スパイダー」でも共演してるらしくて、なんだかこっちも観たくなってしまった。
そうそう、もう一人の子役、主人公の友達の男の子がまた将来有望なカッコ良さでしたわよ。リバー・フェニックスにエドワード・ファーロングをミックスさせたような顔立ちで。髪型服装含めて、在りし日の若き日のリバー・フェニックスを彷彿とさせます。…はっ。だから「スタンド・バイ・ミー」を思い出したのか。…私って単純…。




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アトランティスのこころ 【HEARTS IN ATLANTIS】

2001年アメリカ / 日本公開:2002年
監督:スコット・ヒックス
出演:アンソニー・ホプキンス、アントン・イェルチン
ホープ・デイビス、ミカ・ブーレム、デイビッド・モース
(劇場鑑賞)


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