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ケビン・ベーコン、主演にして悪役。しっかりハマってます。だけど中盤からはほとんど姿が見られません。透明人間モノなのです。
これは映像がスゴイ。びっくりした。ケビンを始め主要キャストは生物の透明化を研究してる科学者グループという設定なのですが、動物実験で透明化したゴリラが元に戻る過程とか、逆にケビン自身が透明化する過程などがじっくり克明に描かれるので、思わず見入ってしまいます。それがまたリアルで、…いや、ありえないことだからリアルという言葉は不適切なんだけど、何というか、お見事。「透明」を、特にその過程を映像として作り上げることって、例えば狼男のような「変身」なんかとはまた違った難しさがあると思うんですよね。SFXここまで駆使してれば立派。透明人間になってからも、ええっどうやってるの?と思うシーンがたくさんありました。
ただし内容的にはちょっとツッコミ入れたくなる部分もありますが。仮にも天才科学者が透明化に成功したってのに結局やることはそれかい!みたいな。主人公が個人的事情で動くし科学者チームの中だけで話が進むので、「人が透明人間になったらどうなるか」という普遍的な興味はあまり満たされない感じでした。 でもこのケビン・ベーコン、私はかなり好きです。彼、悪役似合いますね!途中から姿が消えて主に声だけの存在になってしまうのは残念だったなー。役柄上仕方ないけど。
DVDでレンタルしたところ、撮影のメイキング映像がオマケでついてまして、これを見て主演のケビンがいかに苦労したかがわかりました。透明人間役なのにちゃんとみんなと一緒にカメラの前で演技してるんですよ! あとから結局消される(=透明化される)のに(つーかむしろそのために)顔中身体中真っ青とか真っ黒とかに染められて。健気に頑張ったケビンに乾杯。お疲れさまでした。
****** インビジブル 【HOLLOW MAN】
制作:2000年アメリカ / 日本公開:2000年 監督:ポール・ヴァーホーヴェン 出演:ケビン・ベーコン、エリザベス・シュー (DVD鑑賞)
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