一日後記

2008年12月12日(金) 離脱症状。

離煙パイプというものがある。
31本あるパイプはそれぞれ3%ずつ
ニコチンとタールが減らせる仕組みになっていて、1日ずつパイプ1本を使い
31本目にはタバコに何もつけない状態の5%まで落とすことができる。
そうやって徐々に体を“タバコのいらない状態”へシフトしていき
最終的にタバコをやめる方向に持っていく。

なぜ3%なのかといえば、“いつもと同じタバコだ”と
脳をごまかせる限界が3%なのだそうである。
但し、途中でパイプをつけないタバコ(拙宅では“生タバコ”と呼ぶ)を
吸ってしまったら、それがどれほど軽かろうが、またイチからやり直し。

先々月末、勤務先にたまたまそれが一箱
サンプルとして入ってきたのを、許可を得てもらってきた相方。
サンプルとして配るより、使った経験者がいた方が
売る側としては色々と説得力もあって都合がいいから、会社もすんなりOKした。
(お蔭で“失敗しました”とはいかなくなったわけで)

ちなみに相方が20年以上愛煙しているのはセブンスターで
これの場合、5%まで落としてもニコチンは0.06mg。
ニコチン依存をなくすためには、ここから一番軽いタバコに切り替え
0.005mgまで落とすことが必要らしい。

31本目までは、結構順調に進んでいき
朝咳き込むことや、何度も痰を吐き出すこともなくなった。
その後軽いタバコにしたら『まずい』と言っていて
気づいたら、煙草盆にあった相方の灰皿も消えていた。


ところが、完全にタバコをやめた5日後の昨夜のこと。
食欲はないわ眠れないわで、ここ3〜4日調子がおかしかったという。
私も確かに少々様子がおかしかったのは気づいていた。
おそらくタバコをやめたことによる離脱症状だと思うのだが
珍しく自分で離煙を言い出した手前、私にも言い出しづらく
同僚にも(サンプルをもらってきたわけなので)相談できなかったらしい。


かなり思いつめた様子だったので、逆に軽く流すことにした。
『生タバコを吸ったわけでもないんだから、31番のパイプつけて
 また吸えばいいじゃない。これで自分の離脱症状がどんなのだか
 分かったんだし、それに31番まで落とせたこと自体がすごいと思うよ。』

そう言ったら『気が楽になった』と、立て続けに4本(パイプをつけて)吸い
ものすごくほっとした表情になった。

私の取った行動は、間違いだったかもしれない。


・・・だけど、ね。(苦笑)



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