青い蒼い毎日
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2004年03月01日(月) 何も言えない

人事異動の内示がでた。
私は貴方から遠い所へ異動する。

同僚と飲みにいった。
めずらしく彼が踊ろうと私の手を取る。
 前の課長がお前を使ったように使い切れなくてごめん
 お前はもっと仕事ができるのにさせきれなくてごめん
 行事は全部お前にいってしまうし
 他の人ができない部分をかぶっているのもお前だ

  私は10の力を8しか使わなかったかも知れない
  12だすことができたかも知れないのに。。。

 何も言うな
 わかっている  ごめん
 能力を発揮させきれなくてごめん

私は彼のこの言葉で努力が報われたと思う。
もっと彼と一緒に仕事をしたかったと思う。
私のもてる力を全力で発揮できなかったことを後悔する。

 彼は自分が必要なときには 自分のスタッフを集めたのに
 俺が集めたいと言ったら、そうさせてくれなかった
 お前は彼が引っ張ってきた人材
 俺はお前とプロジェクトを組みたかった
 お前のノウハウが欲しかった
 これで全てが終わったわけではないけれど。。。
 自分は夢を描いている。もっと良い状態に持っていきたいと思っている

彼は27歳の時に彼女を交通事故で亡くした。
以来15年ずっと独身。
彼女の死はまだ彼の中で昇華しきれていない。
ずっとずっと3.5次元に彼女はいる。
仕事に打ち込んで自分の存在を支えて確認してきた人。
貴方のブレーンとして貴方をよく理解しささえている存在。
そして私に言う。

 彼はとてもシャイだよ。わかるだろう?
 素面ではお前に何も言えない。
 抜けているところはたくさんあるよ
 でも俺たちは彼を選んだから 仲間だから
 俺たちは彼のブレーンとして支えていかなくては ならない
  
  うん わかるよ

私はどこまでも貴方を支えていかなければならない。
彼はどこまでも貴方を支えていく。


瑠璃姫 |MAIL

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