なんのためらいもなく 私の手を握る人。ナイトは手をとり接吻し そして そのまま離さない。けれども私は視線を外すから つないだ手のまま 時間が過ぎる。手をつなぐ 何気ない仕草。私の隣に彼が座って 一緒に飲んでいると大体手をつないでいる。彼の長い指は私の手をなでる。少しだけ頬を上気させて私の目をみる。 私はだんだん体温が上がり 手だけに神経が集中する。貴方は この香りだと言って 私の肩を抱き寄せる。