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借金■2007年02月09日(金)





何気無く電話で話している時だった。

それまで生徒と僕はそれなりに会話を楽しんでいたはずだった。

彼女は何気無く言った。

「わたし借金どうやって返そうかな」

は?

「言ってなかったっけ?借金の話」

聞いてない。どうゆうことだ!?

「そうか、先生にまだ言ってなかったとは意外だな、わたし」

生徒の言い方は、僕を苛立たせた。

言ってないに決まってるだろ!
聞いてたらいつのまにか借金を立て替えてやってるはずだ。
いくらあるんだ?

「怒ってるの?」

ああ、怒ってるさ。怒らずにいられるか!

「そんな反応されても」

あ?じゃあ、君は僕にどういう反応をしてほしいんだ?

「ん、反省しなさいって。自分でやったことなんだから自分で責任を取りなさいって、そう言うのが普通じゃん」

そこまで聞いて僕は、ここ数ヶ月つじつまの合わなかった生徒の行動の理由がわかった。





金だ。

金、金、金、金!金!!金!!!

たかがはした金!!!!





で、ちゃんと返せてるのかよ。

「ん、まあ」

返せてないな。

「んー、キャバでバイトしかな。あのね、私すっごく人気だったんだよー。入り口で私を見掛けたっていう人が私を指名してくれて…」

ふざけんな。

自慢気に言うことじゃねぇよ。

それ以上、馬鹿なことしてないだろうな!?

「…風俗で…働いた…」

はぁッ!?






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