※2005年のもうひとつのニッキからの引用です。
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今日、やっとあなたに逢えました。
あなたのここ最近の近況をまるで知らなかった私は
便りが無いのは良い知らせなのだとばかり思っていました。
でも、こんな形で逢うとは夢にも思っていませんでした。
あぁ、言葉がいくつあっても足りない程
私はあなたに人間愛の深さを教えてもらいました。
あなたには能力がある。
でも、それが周りからはうとましく思えるときがあったのでしょう。
いろいろ仕事上でも苦労されたかと思います。
でも、あなたはいつも変わらず自分の人生にまっすぐに
向き合って生きていた、その姿に私はいつも感銘を受け、
あなたの様になりたいと思っていました。
あなたの行動や言動は時には少々乱暴で、
トゲがあるように表現するときがあったかもしれません。
でも、それは愛情なんだということが分かる人には
心に響いたかと思います。
知り合って18年。
私が高校３年生の時にバイト先で知り合いましたね。
あなたはまだ19歳で、京都から東京に上京したばかりで、
肩肘張って生きていましたね。
終電後に二人で新宿を歩きながら、
毎晩電話で何時間も、
人生とは、生きるとはこうあるべきだ、なんていう精神論ばかり
話してましたね。
楽しかった。
二人ともこれから何が起こるか分からない未来に向かって、
夢を語り合っていましたね。
そして私がOLになり、あなたの事を男性として恋した事もありました。
そんな気持ちを押さえる事が辛かったときもありました。
私の幼なじみにあなたを寝取られた時はもうボロボロでした。
あの当時からすれば人生最大のダメージをくらったって感じだったかな。
私たちの友情ももろくも崩れた瞬間でしたね。
でも、それから４年。
私たちはふとした事でまた友情を復活させることが出来た。
みんなからはどうしてあなたを許せるんだって問われたけど、
時間が経てばもう時効だから許せたんだよね。
ライバルだった。
おごりかもしれないけど。
お互いどんなオヤジやババアになっていくのかね、なんて楽しみにしていたよ。
お互いアウトローな人生送っているしね。
一年に一度しか逢わない年もあった。
それでも5分もすれば、そんな時間はあっという間に飛んでしまったね。
それぞれが互いにどうよ、どんな人生送ってるの？って
ワクワクしながら聞いたっけ。
でも、もうそんな話も出来ないね。
話して欲しかった。
あなたの心の痛みを分けて欲しかった。
こんな時まで兄貴面しなくったっていいのに。
痛かったよね。
つらかったよね。
死との直面は怖かったよね。
なんで言ってくれなかったの？？？
悔しいよ。
でも、棺の中のあなたの表情は
穏やかで、まるで気持ちよく昼寝しているみたいだった。
少し笑みを浮かべて。
やっと、やっと心の苦しみや、身体の痛みからも
すべて捨てて、解放されたんだよね。
ゆっくり、ゆっくり休んでください。
アタシは絶対忘れないから。
これからもずっとあなたといっしょに
丁寧に毎日を生きて行きたいとおもいます。
ありがとう、上田さん。
ほんとうにありがとう。
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今日は私の一番大切だった男友達の命日です。
アタシは、このニッキを記した後、
生前、彼が深夜私に電話をしてきて、
『話したい事があるんだ』って言われて、
『何、ナニよ〜 なんかイイ事あったの？』なんて茶化して
聞き出そうとしても、なかなか話してくれず、
彼は私に、
『いくら一つだけでも俺が年上かと思うと、
年下のオマエに弱音はやっぱり吐けないよな』と言い、
結局いくら私がごねても、結局中身の無い電話で終わった事を思い出しました。
今思うと、悔やまれてなりません。
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