五稜郭殺人事件、というと物騒ですが、 西村京太郎さんの最新刊のお話です。
推理小説はもっぱら「宮部みゆき」さんを読むわたしですが、 相方は「西村京太郎」または「内田康夫」を押しており 出張のお供として一冊購入するんですね。
西村京太郎と言えば、電車。 電車内で殺人事件が起きたり、 地方で殺人事件が起きて、 「この電車とあの電車を乗り継げば、アリバイが崩れる!」 というパターンの推理小説しか書かない人だと思い込んでいました。 (すみません −.−;)
最近、相方が出張帰りに持ってきた「十津川警部、沈黙の壁に挑む」を読んで、 「意外といい本を書くじゃん!」と知ったのです。 (重ね重ねすいません −.−;)
「社会派推理小説」を書く人だったんですね。 イヤハヤ、食わず嫌いはいけませんなぁ。
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そして今回は、「十津川警部 五稜郭殺人事件」。 今月6月13日に発行されています。
幕末の「新撰組」が絡んだお話になっています。 宮崎あおいが好きな相方が、大河ドラマ「篤姫」を見ていることもあり、 『今、幕末がアツイ!!』と言ってます。
中学校の社会の授業を3年間寝続けたわたしは知りませんでした。 なぜ、京都のお土産で有名な「新撰組」の土方歳三さんの 碑や記念館が函館にあるのか。 なぜ、北海道日本ハムファイターズの金子誠選手の応援の時、 「誠」と書かれた新撰組の旗を 函館で購入して札幌ドームで使っているのか。
その小さな疑問を、ムクムクと大きくさせてくれました。 十津川警部。
作品の中に、こんな一文がありました。 『おもしろいことに、函館には、石川啄木と土方都市像の二人を一緒に 記念した会館まであるんです。(略)最初は、啄木だけの記念館だったん ですが、最近、新撰組の人気が高くなったので、 そこに土方歳三記念館が追加されたんです。』
おぉ、あの建物のことか!? そんな適当でいいんですか!? 気になったので、今日そこへ行って来ます ^-^
新撰組の事を「幕末に京都で生まれたテロ集団」と表現しているので 新撰組好きの人からは非難されるかも(文中でも書いている) しれませんが、サラッと読めておもしろいです。
どこの土地にその会社を建てたんだろうか、と空想したり、 五稜郭から湯の川まで歩くなんて 十津川警部、足が強いなっ!とツッコミができるのも 地元が舞台ならではですね!!
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