* * 今日の空色 * * by * yuk!na
モクジ * カコ * ミライ
帰り道に、電車待ち10分。 ヒマで仕方ない。 あなたなら、どうしますか?
そんな時、彼氏はアタシに電話をくれました。 ほんの少し前のコト。
それは、ココロのトゲトゲをじんわりと溶かしていきました。 それはそれは、いつもの暖かい出来事でした。
「今電車待ちでヒマでさ・・・」と言う彼。 『ヒマだから電話したの?』と聞けば、 「イヤ?ダメ??」と聞く彼。 『イヤじゃないよ。不安?』 「どうだろうね」
――どうなの?
聞きたかったけど、聞かなかった。
例えば、彼がそこで「君の声が聞きたくて」と言えるような人だったなら、 アタシのトゲは出来なかったかもしれない。 例えば、アタシがそこで「どうなの?」と聞かないで気が済む人だったなら、 彼が責められてると感じるコトもなかったかもしれない。
でも、アタシたちは、お互いほんの少し子どもで。 それがほんの少し痛いよね。 どちらかが、もう少し大人だったなら、良かったのにね。
少しずつ少しずつ大人になって。 少しずつ少しずつ分かり合えて。
二人で居れば、怖いものなんてないと思えたらいいね。 二人で居れば、なんだって出来るなんて思えたらいいね。
貴方のココロが、も少し見たい。 何か見えたら変わるかな。
それとも見えないままに、アタシが力尽きるかな。
|