* * 今日の空色 * * by * yuk!na
モクジ * カコ * ミライ
2002年12月29日(日) |
『去ってしまった過ち』 〜家族編・彼氏が出来た時〜 |
お兄ちゃんは、彼女が出来ても、一切言わなかった。 バレバレだったけど、居ないと貫き通した。 旅行も、彼女と行ったようだったけど、 サークルの人たちと行くと言って誤魔化してた。
そんなお兄ちゃんの話をよくママとした。 「言えばいいのにねぇ。。。バレバレなのに。」と。 ママはお兄ちゃんのそれを咎めるようなコトは言わなかった。
だから アタシに初めて彼氏が出来た時、 「彼氏出来ないの〜?」と聞いてきたママに 迷わずアタシは言った。 「出来たよ。」
それからの豹変振りは目を見張るものがあった。
「どこで知り合ったの?」「どんな人なの?」 質問攻めだった。 出掛ける時も、いつもより強く聞いてきた。 「誰と出掛けるの?」「どこに行くの?」「何時に帰るの?」 まるでアタシが彼と会って何か悪いコトでもするように。
吃驚した。
今まで、「早く彼氏が出来るといいのにねぇ」なんて言ってた人が、 彼氏が出来ると、突然、その彼を悪者のように。。。 困惑した。
ママにしてみれば、ただ、心配だったんだろうと思う。 最近の子は、婚前交渉(笑)もするし、出来ちゃった婚の人も多いし。。。
それから、アタシは。 お兄ちゃんのように、彼氏が出来ても、一切言わないようにした。 幸い、バレるコトはなかった。 すぐ別れたりしたからかもしれないけど。。。
でも、ある彼は。 特定の曜日しか会えなかったので。 すぐバレた。
そして、彼との旅行も。バレた。 あのママにバレた。
ママは彼を認めなかった。 彼にも落ち度はあったと思う。 彼のことは、まぁいいとしてw
ママはアタシが彼の元へ出掛ける度に泣いた。 そして、アタシに物を投げつけたり、ノイローゼになった。
アタシは。それでも、彼の元へ行った。
反抗したワケじゃなくて。 誰かによってアタシの気持ちを抑えるのはオカシイと思ったからと。 アタシの問題であって、アタシ自身が納得しなければならないコトだと思ったからだ。
ママは言った。
「ゆきなはママたちを不幸にしてる」
その後、その彼とは別れた。 ママは原因じゃない。 アタシと彼が、うまく行かなかったからだ。 (余談:彼には、申し訳ないコトをした。アタシは彼を見捨てたから。)
そして、新しい彼氏が出来ても、アタシは家族には言わなかった。 毎週、同じ曜日に出掛けても、ママも何も言わなかった。 アタシに彼氏が居るコトは、みんな分かっていて。 でも、みんな見て見ぬフリをした。
たぶん、ママもノイローゼになったコトは反省していて。 そして、たぶん、その新しい彼によって、アタシが幸せなのが、ママにも分かるから。
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