昔。
こんなコトがあった。

門限は６時。
アタシは６時を２,３分過ぎて、家に着いた。


　ママは。アタシを。
　叱った。


「門限が過ぎた」と。




それ以来。
いつも。自転車を走らせて。
息を切らして。帰った。


怖かった。


ホントは帰りたくなかった。
だって、友達は、まだ皆で遊んでた。
それなのに、アタシは一人で夕方の道を自転車で走った。いつも。
チェーンが外れるほど、凄い勢いで走ったこともあった。


帰り道は。
いつも。
夕暮れ時で。
いつも。
アタシ一人で。


淋しかった。

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