* * 今日の空色 * * by * yuk!na
モクジ * カコ * ミライ
誕生日の日。 ふと考えた。
誕生日に死んだら、なんて素敵だろう。 死ぬなら誕生日に死ぬのがいいな。
なんて。
根拠は何もない。 なんとなく特別な気がして、なんとなくいいなと思っただけ。
よくよく考えてみれば、命日と誕生日が一緒になる訳だから、 みんなが誕生日に会いに来てくれると思うと嬉しかった。 だって、命日は悲しい日だけれど、誕生日は嬉しい日だもの。 ――嬉しい日には会いに来て欲しい。 ――誕生日には皆に愛されたい。
死といえば。
何故、死ぬコトは悲しいコトなんだろう。 そう思った。
だって、死んだだけじゃない。 ただ、会えなくなるだけじゃない。
誰かが死んだ時、例えそれが疎ましい人の死であっても、 なぜか人は、物悲しい気分になる。 大好きな人なら尚更。
でも、いつか自分も死んだなら、会えるかもしれないのに。。。 それに、生きていたとしても、二度と会えない人や、 疎ましくて疎遠になる人もいるのに。。。
何故、悲しいと思うのだろう。
よく分からない。
アタシが死んだら、皆は悲しいの?
なんで?
アタシ、何も貴方達にしていないけれど?
アタシ、貴方達に迷惑をかけただけだけれど?
せいせいするでしょう?
もう、面倒なコトは起こらないのだから。
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