* * 今日の空色 * * by * yuk!na
モクジ * カコ * ミライ
2002年12月10日(火) |
『去ったしまった過ち』 〜家族編・兄と私〜 |
アタシにはお兄ちゃんが1人いる。
お兄ちゃんは 要領が良くて、頭もよくて、頭の回転も速くて。 明るくて、面倒見が良くて、人懐っこい。 弟や妹のような人、年下に凄く慕われている。 年上の人には、弟のように可愛がられてる。 (大雑把でアホなトコロもあるけれどw)
アタシはと言えば。 要領が悪くて、頭の回転も遅くて、にぶい。 そんな明るくないし、人懐っこいようで、意外と人懐っこくないw 人に甘えるばっかり。 人と接する時は、甘える方法しか、分からない。。。 年下にさえ甘えてしまうような。。。
ずっとお兄ちゃんとアタシを比べてばかりいた。
お兄ちゃんのようになりたかったから。 お兄ちゃんの生き方は、アタシの数倍ラクで楽しそうだったから。
でも、アタシはアタシで。 お兄ちゃんになれるはずもない。
そんな両親は、お兄ちゃんには放任だった。 お兄ちゃんは「男」だったと言うこともあるだろうし、 お兄ちゃんには、信頼を置いていた。
だけれども、 アタシには異常なほど、過干渉・過保護だった。 「女」であるアタシに、危険な目に合わせたくなかったのだろう。 そして甘えっ子のアタシを、幼く感じ、両親は放って置けなかったのだろう。
元はと言えば。 アタシが甘えっ子になったのにはワケがあった。 アタシとお兄ちゃんは5歳も離れている。 そのために、アタシは幼く見られがちだった。
3人で難しい話をしていても、アタシは全く分からない。 小さいアタシは、甘えて子供っぽく見せるコトでしか、 家族に入っていけないように感じた。
そして、甘えた。
そうすれば見捨てられなかったから。
だけど、きっとそれは、両親の過保護に拍車をかけた。 さらに子供に見えたから。。。
元々、お兄ちゃんのようになりたかったアタシは お兄ちゃんのような待遇を受けられないコトが苦痛だった。
どうしてアタシには「どこに行くの?」「誰と行くの?」「何時に帰るの?」 遅くなったら、「今日は遅かったね。」 いちいち言って来るんだろう。
何度も何度も親に訴えた。 でも。 親にしてみれば、そんな気などなくて。 お兄ちゃんとアタシ。 同じように育てたツモリだったのだ。
アタシだけ、そう思ってなかっただけで。
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