* * 今日の空色 * * by * yuk!na
モクジ * カコ * ミライ
2002年07月10日(水) |
一通のeメイル。〜後編〜 |
彼女と彼が別れるのはなんとなく分かっていた。 彼から冷めてきたコトを私は聞いていたから。 でも、彼女には何も言わないで居た。 嫉妬されてる私が、言うには難しい状況だったので。
彼女は初めての彼氏であって、 相当のショックを伴い、 彼にもらったもの全てを彼に返した。
暫く経つと、彼女も平静を取り戻し、 やはり彼に返したものを再び返してもらいたくなり 彼に連絡した。
すると、また悪いコトに、 彼には新しい彼女が出来ていた。 それを彼は聞かれた訳でもないのにそれを言ってしまって、 またショックを受け、返して欲しいと言えなくなってしまった。
それから、私は、たまたま用事があった時に彼女と連絡を取った。 彼女から発する言葉は彼への恨みつらみばかり。 私の友達でもある、彼の悪口ばかり。 悲劇のヒロインのように、傷ついたと喚き散らす。
そして数ヵ月後。 彼女からの一通のeメイル。
「彼が私のものだった時にもらったものが欲しいから、 彼に返したものをやっぱり返して欲しい。 でも、今はもう彼に会いたくないし、連絡も出来ないから、 ゆきなにお願いしたいんだけど、 彼にもらって、私に渡して欲しいんだ」
とのこと。
彼は彼女のものだったのだろうか。。。と、思いながら、 その恨みごとばかりのメイルを読む。
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彼女はズルイ。 私を避けておいて、自分が必要なときに私に「お願い」をする。
彼女はズルイ。 彼を選んだのは他ならぬ彼女なのに、彼を裏切り者と罵る。
彼女はズルイ。 そうやって人の所為にして、自分を正当化ばかりする。
彼女はズルイ。 一つのショックで、全てを否定して、ラクな道を選ぶ。
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