* * 今日の空色 * * by * yuk!na
モクジ * カコ * ミライ
貴方なら嫌な顔せずに話を聞いてくれると思ってた。 実際、最初はそうだったじゃない。 大層なコトバ、並べ立てて私を期待させないでよ。
私はこのままで。いつまでもこのままで。 例えこのままだとしても。 貴方が居て。貴方が私の話を聞いてくれれば。 それでもいいと。思ってた。
そのうちに私は幸せを見出して。 生きていけるのかもしれないと思ってきて。 でも、また些細なきっかけで元通りになってしまって。 そして貴方は苛立つのね。 貴方が何をしても私はこのままで。 貴方はどうしたらいいのか分からなくて。 貴方の思い通りにならなくて。
そうね、貴方が今まで生きてきて。 思い通りにならないことなんて、なかったんじゃないかしら? 少しくらい我慢すれば良かったり。 簡単に諦めてしまえば良かったり。 そこまで嫌なこともなく。 そこまで執着することもなく。 なんとなく曖昧でなんとなく流してしまえば良い。
そう思って生きてきて。 思うように笑わない私がそんなにも苛立たしいの? そうだと言うのなら、捨ててください。 言ったじゃない、捨ててくださいって。 早く捨てればいい。 いっそ捨てられた方がラクなのよ。
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