-殻-

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2004年10月12日(火) 未来

君との甘い時間に、甘い夢を見る。

君が言わせたい言葉。
君が聞きたい言葉。

分かっているのに、僕はそれをうまくかわそうとしている。

僕らはもう知っている。
誰も過去を捨てることなどできず、
過去を忘れ切ることもできない。

いつまでも、いつまでも、
僕らは幸せだったはずのあの頃に縛られ続け、
互いの中に違う人の影を見つけながら、
気付かぬように貪りあうしかないのだ。

知っているなら、何故それを拒まねばならないのか。

何処かに、過去のない幸せがあるかも知れない、
などと思っているからか。
自分は過去を捨てる気などなく、
寧ろ背負ったままでいることを望んでいるのに。

君は今日も、未来を語る。
その未来は、君が決して来ないと信じていたもの。

なのに君は、今日もそれを語る。
甘い甘い、猫のような鳴き声で。




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しんMAIL

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