-殻-
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僕は深く息を吸い込んで、君に本当のことを言おうとした。
やけに軽い煙草の匂いと辺りのくだらないおしゃべりで肺がいっぱいになった瞬間、君が怯えるような目でふと僕を見た。 僕は息を止めた。 そして、ふうううっと長いため息をついて、 グラスに半分ほど残ったジンライムを飲み干した。 まあいい。 こうやって、僕は君のとなりにいられるんだから。 ところで、このため息は、 君にはどう見えたんだろう? INDEX| PAST| NEXT | NEWEST |