-殻-
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愛してるって、いくら書いてもホントにはならない。
それでも口で言うよりはホントに近い。 もうわかんないんだ、愛してるってなんなんだ。 そんな基準なんて誰も持っちゃいない。 どこからが愛で、どこまでが恋で、そんなこと誰も知らない。 そんな些細な定義にこだわって何か変わるの? ただそう感じたからそう言う、それじゃ何か問題があるの? だって他にどう言えばいいの? 僕らは驚くほど、こういう内側からこぼれてくる感情を伝える言葉を持っていない。 なんて不自由なんだろう。 今ここにあるこの気持ちを、そのままあなたに伝えること、 たったそれだけのことができない。 ここにあることは僕がよく知ってる。 だってここにあるんだもの。 できることなら、今すぐ僕の胸を引き裂いてその気持ちをあなたの前に捧げてあげたい。 それであなたが本当を知ってくれるのなら。 でも僕は、そんなことをしても意味がないことも知っている。 だから拙い言葉でも吐き出し続けて、ほんの少しずつでも本当に近付き続けることを選ぶ。 いつかあなたに伝わりますか? 今ここにある、今僕が感じているこの気持ちが、あなたに届く時は来ますか? もちろんそれと同時に、あなたの気持ちが僕に伝わるという保証もないのだけれど。 INDEX| PAST| NEXT | NEWEST |