-殻-
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ぼくはきみのこえがすき。
でんわごしのねむそうなこえや、 さみしそうだったり、うれしそうだったり、 いろんないろのきみのこえがすき。 いみもなくわらってしまったり、 おかしをぽりぽりかじっていたり、 れんじのちーんがきこえてきたり、 きみがそこでいきてることがすき。 ねえ、 ずっといっしょにいよう。 ずっとずっといっしょにいようね。 いまはこんなにとおいけど、 きっときっといっしょにいよう。 きみがわらったりおこったり、 ぼくもわらったりかなしんだり、 きっといろいろあるけど、 それもぜんぶふたりのじかんになる。 いつもいつもさきのことばかりかんがえていよう。 だけどむかしのこともわすれないでいよう。 ぼくらがぼくらでいるために、 なにもかもをおぼえていよう。 いまこうしてはなれていても、 さみしくてなきそうになっても、 さむくてこごえそうになっても、 じゅわきのむこうがわから、 ちきゅうのうらがわから、 きのうもきょうも、きっとあしたも、 ずっとずっとかわらずに、 きみのこえがきこえるんだ。 あまえたような、 さみしいような、 せつないような、 そのひびきがぼくをしあわせにするよ。 だいじょうぶ、 もうすこしだけ、 もうすこしだけ、 がんばろうね。 ふたりでがんばろうね。 きみががんばってるのをしってるよ。 だからぼくもがんばってるよ。 きみをみてるから、 ぼくをみててね。 そしてつかれたら、 きみにでんわをするよ。 ながいながいいちにちのおわりに、 ちきゅうのはんたいがわから、 きみにでんわをするよ。 そしてじゅわきから、 いつものように、 あまくてやさしい、 きみのこえがきこえる。 INDEX| PAST| NEXT | NEWEST |