Rie's diary
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2003年05月13日(火) |
大阪刑務所慰問ライブ♪ |
行ってきましたよ! 9日の昼に集合して車2台で高速を突っぱしる。 天気が良くてだんだん風景も変わってくるうちに旅気分が高揚してきた。 ボーカルは私を含め3人。 リハでは3人揃わなかったから車の中でコーラスを確認。 全てカバーです。私は「You are the Universe」を歌いました。 さて、そんな時間が刻々と過ぎていき浜名湖が見えてきた。 休憩〜! グーッと背伸び。天気が良い。 写真なんて撮っちゃって観光気分。
ライブ当日。5時半起床! 6時半過ぎに正門が開けられ、いざ刑務所内へ。 立派な門構えでとてもきれいでした。 中は学校みたい。定時になるとチャイムが鳴り、何が行なわれるのかは分からないけど、遠くからは掛け声が聞こえてくる。最近は大阪のような大きな刑務所も外来に対して厳しさが軽くなったらしい。以前はトイレに行くというと2人官守が付いてきて、トイレの入口に立って待っているとか。やたらに官守に話しかけてもいけないとか。 みんなで揃って行動し、煙草を吸える時間も決まっている。携帯電話も刑務所に入る前に没収される。(←今回もそう)
今回は3ステージ。大阪刑務所は人数が多いらしい。各刑務所によって異なるらしい。そうだよな・・・。 午前中に1ステージ。午後に2ステージ。 いよいよ10時に第1ステージ始まり♪ 初めて目の前にする囚人達。みんな同じ囚人服を着て、坊主に髪を切り、座っている。官守が四隅にそして真ん中に。8人くらい・・・もう少し居たかな。 窓からは明るい日差しが射しているけれど中の雰囲気は何とも言えない鈍よりした空気が感じられる。 歌が2曲目に変わり中盤にさしかかったときだった。急に官守が立ち上がり一人の囚人に近づいていく。そこには黒人の囚人がいた。 身体を揺らして気持ちよさそうにノっていたのだ。 何を注意したのか、抵抗しながら外に連れ出されてしまった。 後から聞けば、揺れながら隣の囚人に肩が当たったりして迷惑をかけていたという。周りに迷惑をかけないで過度にならない程度に楽しまなければいけなかったのにそれを無視してしまったらしい。落ち着いたから次のライブをまた見るらしいですよと官守が言っていた。2回目・3回目とその黒人の囚人は見に来ていた。(私の記憶が正しければ。) すごく複雑な気持ちだった。 ただ気持ち良く歌を口ずさみながら聞いていただけなのに・・。でも此処は刑務所。罪を犯した人しかいない場所。 私たちはライブをする場所がたまたま刑務所なだけ。その場にいる人に歌を聴いてもらい、少しでも楽しんでもえたら、気持ちが和んでくれたら・・・。と思うんだけど・・・。 後から物凄く葛藤があった。考がえてしまった。 何で罪を犯した人達にこういう余暇を与えるんだとか、罪を償わなければいけない人達だ。きっとそんな人達を許せないという被害者もたくさんいることだろう。どうしたらこんな気持ちが解決するのか分からないままだ。 とても貴重な体験だった。 でもまたこの機会が来たら素直に受けられるだろうか??? 今はまだ複雑だ。
ライブ中の彼らは、とても楽しそうに拍手をする人もいれば、斜に構えてみる人もいる。反応は人それぞれ様々だ。 そんな顔を見ていると、いったいこの人は何を犯してしまったんだろう。 どのくらい此処にいるんだろう。刑は軽いのか重いのか・・・。家族は・・・。いろいろなことが頭の中で駆け巡る。 笑いかける私たちをどう思っているのか。 そして以外だったのが、私たちの服装。要求されるのが肌を露出した服装でということだった。てっきり逆かと思っていた。更に私の中では?マークが 増えていった。 どうまとめたらいいのか分かりませんが、こういったボランティア活動をしている方々がたくさんいると思います。学校・病院・障害者施設・・・。 でも刑務所はありなのか? みなさんはどう思いますか。
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