長い言い訳 - 2006年01月14日(土) 多重人格障害である著名な学者のドキュメンタリーが深夜やってました。 早く寝てないね! その人は両親共に超エリートで、成功を義務付けられた人生を歩み、それに答え、学者として世界の第一人者となっていました。しかし、一時は11人もの人格がその人にあったそうです。治療を続けていくうちに4人にまで減ったそうです。 彼本来の人格。陽気な18歳の少年。彼を悪く言う女性。男性。 62歳にして18歳の人格がローラーブレードを乗り回す映像がありました。彼のせいで一夜のアバンチュールを過ごしてしまい、夫婦危機に陥ったこともあるそうです。 その原因は幼い頃の虐待であった可能性が考えられるそうです。未だその因果関係は明らかでないそうですが、確かに精神的なトラブルを抱える人は虐待をうけているケースが多いそうです。どうしても受け入れがたい過去を処理し、生きていくためにはこれは自分ではないとするしかないのでしょう。しかも本人は意識下ではまったく覚えていない。 しかし、彼のすごいところは他の人格を受け入れ、脳内で話し合っているそうです。折り合いをつけて生きているそうです。別の人が頭の中にいる感覚は良くわかりません。 すべての嫌な記憶、嫌な思い出、都合の悪い思い出、嫌な自分を受け入れ、それが自分だとこころから気づいたとき、人格は統合されるのでしょうか? 人は多かれ少なかれ、自分の嫌いなところを持っています。思い出すだけで穴に入りたくなるような記憶もあります。しかし、それを自分ではないとしてしまったとき、嫌な自分は置き去りにされます。それは長い目で見れば、二重の自分を創り、自分を苦しめ、いい自分のみのほうも薄っぺらくなってしまうのではないでしょうか。自分を最後の最後まで信じてくれるのは自分です。自分さえも受け入れない自分は多分物凄い孤独であると思います。 悪いところもあるし、いいところもあるだから厚みのある人間になれるのだと思うのです。自分を愛していない人間は、人を愛したときも人のいい面のみを愛するようになるでしょう。まずはすべての自分を愛し信じること。それだけで楽になれます。 「私は悪くない。私がやったことが悪いだけだ。だから反省し生きていける。」罪を憎んで人を憎まず。昔の人は何でもしってるなあ。 「夜更かしをした自分は悪くない。夜更かしをしてしまったことが悪いのだ。だから自分は早く寝られるようになるんだ。」 ...
|
|