悲劇的な自分 - 2005年10月14日(金) 悲劇的で、かわいそうで、小さく、どうしようもなく駄目な自分。 そんな 悲劇的な自分を誰かに知られることは周囲の憐憫を誘うであろう。 悲劇的な自分を主張することは自分の苦を周囲に対し負担してもらうことである。 悲劇的な自分がいることは自分自身に優越感をもたらすであろう。 「本当は知られたくなかったんだけどな・・・」 故に悲劇的な自分という存在は甘美なのである。 同時に。 悲劇的な自分を主張することは周囲に対する最大の恫喝である。 悲劇的な自分を主張することは欺瞞であり、無意味な弁明である。 悲劇的な自分を主張することは自分を卑しめることでしかない。 故に悲劇的な自分という存在は諸刃の剣なのである。 苦しい自分を晒すなとは言わない。だが主張しなくてもいい。 素朴に実直に苦悩をつぶやけばそれで伝わり、癒される。 つぶやきます。 「布団が買えなくて寒い」 ...
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