diary
DiaryINDEXpastwill


2006年08月17日(木) 夕凪の街

こうの史代先生の「夕凪の町 桜の国」が
大好きで何度も見返してしまいます。

演出とかコマ割とかの素晴らしさもさることながら、
おそらく反戦思想を持っていると思われる作者が、
イデオロギーの主張や、アジテーションで
読者を丸め込んで読まそうとはしていない事(注)、
思想信条は関係無しに
一人の人間として心動かされるような、
一瞬の人生のため息や、生生しい感情
を表現していると思えるからです。

後こうの先生のほのぼの感のある絵も
すごく好感が持てます。
ほのぼのとした漫画の中に、
一瞬重いテーマが姿を覗かせる描写が、
更に説得力を持たせるのだと思います。

ここ数年で最も感銘を受けた漫画作品でした。
才能に月と塵芥程の差があることは
解ってはおりますが
「お話」をしっかりと考えて作った漫画も
また描いてみたいなあと思いました。
(そのためにコミティアに参加するのですけれど)


注:ちなみに僕の戦争に対する考え方は、
軍隊保持は国家の保全には必要だし、
戦争も存亡の危機の際にはやむなしと
言うスタンスです。
残念ながら今の国際社会の情勢を慮れば、
反戦思想を達成できるとはとても思えないので。


ROS |HomePage