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2002年04月01日(月) またかいな!!

結局またシューマッハが優勝です。いい加減してくれ。三戦目で、タイトルの行方を決めるなってと愚痴の一つも言いたくなります。昨日も書きましたけど、ほんとにねえ、この人を止めれる人間はおらんのかいな。でもやっぱりすごいなあ、この人。いつもシューマッハを応援できねえと言っている自分ですが、シューマッハのレーサーとしての速さ、強さは最早歴代レーサーの頂点と言っても過言では無いでしょう。

アイルトン=セナを昔ジャーナリストが、「メンタル面で人間の恐怖心の一線を越えてしまうことの出来るレーサー」と言っていたことがありました。

つまり地面にチョークで間隔を一メートルおいて平行な線を引き、その線から線へ一メートルほどジャンプしてみろと言ったら、多分殆どの人が出来るでしょう。しかしエンパイア=ステイトビルディングを1メートルおきに建てて、そのビルからビルへ1メートルのジャンプをしろといったら、殆ど人が同じ1メートルでも恐怖心で飛べないでしょう。

しかしセナは「同じ1メートルだから」と平然と飛んでしまえる。だから極限までコーナーを攻めてもミスの少ない、自分の力を最大限に引き出すことの能力を持っているレーサーだと言っているわけなんですが、シューマッハにもその能力はあるんじゃないかと、自分は思います。

にもかかわらず、シューマッハって、実績と強さの割にはほんとに人気が無いですね。理由は色々あると思うのですが、一番の理由は世代交代を成し遂げないまま彼が頂点に立ってしまった事にあると思うのです。

例えばセナは、それまでのチャンプであるプロストと幾多の争いを繰り広げ、打ち負かしてチャンプになりました。そしてその戦いがようやく終わる頃には、次の世代が育って来て、今度はセナを打ち負かす存在に成長していく。それがシューマッハの筈でした。しかしシューマッハが本当に強いレーサーになった矢先、セナはサンマリノGPで逝ってしまいました。かくしてシューマッハが戦う相手は、本来ならばこれからセナとシューマッハの戦いを見ながら育っていくべき若手と、峠を過ぎたベテランだけになってしまった訳です。つまり世代交代の歴史の連続性が、セナとシューマッハの間で途絶えてしまったのです。

これはドライバーにもファンにも両方不幸なことでした。もっと力を蓄える時間を与えてもらえるはずだった若手ドライバー達にとっても、セナとシューマッハの本格的な闘争を何年かは見ることの出来るはずだった我々ファン達にとっても。そしてもはや形の無いそれまでのドライバーの伝説と戦わなければならなかったシューマッハこそ、あのセナの事故で最も割を食った人間でしょう。

シューマッハの悲しいまでの不人気ぶりとカリスマ性の無さ、それはやはり(決して彼もせいではないのですが)キッチリと世代交代をすることの出来なかった天才の悲しい業なのかもしれません。


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