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| 2002年03月15日(金) |
最終回を描き終え「君望」三昧 |
コミックガムに超不定期拡散連載していた「キッズファイト」という作品を やっていたのですが、ようやく最終回を描き終えて、ぽへーっとした1日を 過ごしています。原稿を届けに行った14日まで4日くらいはまともに寝れる日がなかった状態でしたが、仕事が終わると、ここぞとばかりに、ゲームをやってしまうので、相変わらず寝不足です。あほな奴と思われるでしょうが、油断しているとレボの締め切りがあっという間に来そうなので、早めに今日くらいでゲーム漬けの日はお仕舞いにして、明日は掃除と整理、明後日くらいから少しずつ春レボに出す「月姫」の本の準備を始めたいと思っています。
まあ、今日はつかの間の休息で、原稿を届け終わった昨日のお昼以降一日ずっとアージュの「君が望む永遠」をやっていた訳ですが、いやー、自分的なツボに入りまくっている作品で、ちょっと今抜け殻状態です。ほんとに秀逸な作品です。
美少女ゲームと言うカテゴリーにおいては、シナリオ重視であっても、大団円的ハッピーエンドでないと受け入れられにくい言う風潮がある中で、よくぞまあこんなゲームを作ったもんだと思いました。ぶっちゃけて言うと、このゲームのシナリオは、まったくユーザーに優しくありません。逆にかなりストレスや苛立ちや戸惑いを与えてくれる作品です。プレイ半ばで放り出すユーザーがいても、「そら、しゃーないで」と僕自身も納得してしまうほどに、このゲームはユーザーに辛くて痛い情景を突きつけます。しかし、少しずつエンドに近づいて、シナリオの意図が見えてきて、それら殆ど全てが、必然性と説得力を持ったメッセージだった事がわかってくるともう・・ほんと降参って感じです。
ラスト近くに主人公たちが世話になっている先生が「人は誰も傷つけないで生きていくことなんて出来ないのよ。」と主人公たちに語るシーンがあるのですが、よく使われる月並みなこの言葉が、この作品では痛切に人の幸せや不幸、あるいは人そのものを抉り出し、描き出し、総括する言葉になっています。
何かを選べば、何かを失う。幸福を分かち得た者の喜びは裏返せば、得られなかった者の不幸と苦しみ、そしてそれに翻弄させられる人と言うものは、 高貴でありながら卑俗で、謙譲の美徳を持っていながら、我勝ちで、雄々しくありながら女々しくて、矛盾した清濁を内包している。人とはそんな不完全なもので、誤りのない人などいない。人は大なり小なりの過失を周りに与えながら生きていかなければならない。だからこそ、そんな人が垣間見せる 思いやりや、愛情や前向きな気持ちと言うのは尊いし、美しいのではないだろうか・・このゲームをやっているとそんな事を感じます。
正直自分の中で「YO-NO」以降の美少女ゲームと言うのは、心動かされたり、楽しかったりはしても、驚愕までさせられたものと言うとなかなか無かったのですが、今回はかなりやられました。自分的ランキングでかなり上位に来てます。
ただこのゲーム、「痛々しいから」「きっついから」嫌いと言う人の言い分もよく解ります。だって本と痛いですから。感情移入すればするほど、痛ましくなるところとか実際僕にもかなりありますし。しかし、それを乗り越えてクリアーすれば、旅が終わった時のような達成感と寂しさを覚えるくらいいい作品だと僕は思っています。
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