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2002年02月04日(月) 修羅場の作業

早いものでもう2月に入り、作業に追われているうちに節分ももう終わってしまいました。現在は今月発売のコミックガムに掲載予定の「キッズファイト」と言う作品のペン入れ&仕上げ作業中で、てんやわんやです。正直かなりしんどい時期ですね。

漫画製作の作業というものは、仕上がりが迫って来れば来るほ程、創造よりも作業的な部分が多くなってくるのは理の当然なのですが、流石に一日何百本も影やタッチの線をを書き込んでいくと、いい加減その流れ作業の単調さに辟易してくるものです。黒と白以外のグレーの部分(服や肌の陰など)はトーンを張る事で補ってしまう方がはるかに効率的でしょうが、自分の絵柄では主線以外をスクリーントーンで補ってしまうと、いかにも薄っぺらい画面になってしまうので、効率が悪いと知りつつも、毎回必死こいてタッチの線を引き続けています。

そもそも今作業中の「キッズファイト」と言う作品の当初の絵的コンセプトが、「いかにスクリーントーンを使わずにページの密度を上げる事が出来るか」と言う実験でもあったので、第一話に至っては、空までトーンを使わずに、手で引いた線でグラデーションを作ると言う非効率極まり無い事をやっていましたから、それに比べれば、今は大分線を引く量も減りましたし、トーンも状況に応じて使いますので少しは楽になっているんですが、同じ太さの線をひたすら均一に引き続けると言う単純作業は、普通のペン入れなどに比べると精神的疲労は多いですねー。

後、僕は白い画面恐怖症でもあるので、自分の漫画のコマに白い部分が多いと不安になると言うのもありますから、空白が多いと嫌でも埋めてしまいたくなると言う傾向が非常に強いんですよね。それでは白い画面の多い、シンプルな絵や漫画が嫌いかと言えばとんでもない、逆に白の空間を上手く使える作家さんは凄いと思います。自分の場合は病気みたいなものですから。あくまで白いコマを見て不安になるのは、自分の作品だけで、人が効果的に使っているのを見ると、素直に上手いとか凄いなあとか言って感心しています。なのに自分の作業になるとこれが我慢できない。強迫観念に捕われていて、結局画面を真っ黒にしてしまうんですよ。
画面が黒けりゃいいってもんじゃない事も、密度を高めるとかえって見辛くなるだけな時もある事も頭では解るのですが、どーにもこの病的な恐怖症は直ってくれませんです。

多分自分の中に「自分の絵は白いと手抜きに思われてしまうのではないか」と言う恐れが抜けないんだと思います。自分の絵に対する自信の無さから「せめて情報量くらいは沢山あったほうが」とかよく思う方なので、やはりもっと画力を付けて行かねばそういう所も改善されては行かないのででしょう。せめて絵の密度のバランスをもっと考えれるようにしていければ良いのですが。そんな事を考えると、矢張り導かれる答えはいつも一つで、「描く量をもっと増やす」つまりまじめに仕事をもっとせいやって事になりますよね。「わがうでの なさになげくな しごとしろ」 と言ったとこですね。すんません、そうします。それでは又。


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