懊悩煩悩
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どーしても行きたくてたまらなかったので全ての予定返上して「コロー、ミレー バルビゾンの巨匠たち展」見に行ってきました。いやーもうすんごい良かった。授業ひとコマ分と図書館こもりの時間引き換えにしても行く価値ありました。自分は、今まで美術鑑賞は深く狭くをモットーにしてきたので結構知らない画家が多かったりします。今回もしょっぱなに展示されてる画家に脳天直撃されたんですが(ちなみにコロー)例に漏れず全然知りませんでした。その他にも知らない画家だらけ…つくづく自分の不勉強を恥じつつひたすら感動の嵐。今回の100余点は全てさる実業家のコレクションらしいですが、ホントにすごいです。所蔵者の方はすごい審美眼をお持ちだと思いますよ。先日ゴッホ展で惚れたトロワイヨンも三点展示されてましたし(またどれも素晴らしくてうっとり…この三点に二十分ぐらいかかりっきりになってました)次から次から足を止めざるをえない絵が出るわ出るわで。結局二時間半近く居座ってました。
最初の説明のような部分で、バルビゾン村の簡単な地図が載ってまして、そこに住む画家たちの家の密集具合に驚き。こんなに近くに住んでたってことは、日々行き来してお互いを研鑽しあっていたんでしょうね。そう考えると感慨もひとしお。環境も静かで良いところで、画家にとってはまさに理想郷だったのではないかなどと思いを馳せてみたり…(そこの地図の地名を見てフランスのサッカーチームを思い出したりしてたのは内緒です)
わりと雑食嗜好なので、印象派だろうがバルビゾン派だろうが何だろうがいいものはいい、というのを信条にしてます。多少モチーフの好みはありますが(静物画がちょっと苦手だったりします。まあでも心底惚れ抜いている静物画もあったりするので結局自分のツボにフィットすれば何でもアリ)次はちょいと先ですが大レンブラント展かと。っつーか去年は全然美術展に行けなかったので今年はまめに足を運びたいところ。去年はあんまり魅力的なのがなかったというのもありますが。あとは大阪はやらなかったりとかね!ドラクロワ展はそれで涙を飲みました。今回のバルビゾン派展は東京、釧路でもやるくせに東京発のはなかなかこっちに来ない。そういう時にはやっぱり首都が羨ましくなる瞬間だったり。
んで美術展のもうひとつの楽しみ、グッズ購入ですが今回かなりグッズの揃えがしょっぱいです。あれだけの点数扱っておきながらポストカードは10種類ほどしか売っていない。せめて20〜30種はあると思ってただけにがっくり。いつものことなんですが、ポストカード製作側と私との間には暗くて深い溝が横たわっております。気に入った絵のポストカードはまずないという罠で、今回もまた同じ。せっかくいい絵がたくさんあったのに勿体ない。なんだかんだ言っても人間の記憶ってのは薄れていくもんですから、日に日に忘れてしまうのはどうしようもなく。あまりに勿体ないので、思い切って図録購入。印刷についてはもう文句言ってもどうしようもないので、なんとか原画の輝きを脳内に留めつつ、思い起こしていけたらと…
というわけで、えらい長くなりましたが超おすすめ美術展です。あと数日で終わりますが、時間に余裕のある方は是非。入場料600円の価値は十分にアリアリですよ。おつりがいっぱいくるぐらい満腹になりました。さて、明日から覚悟を決めて図書館こもりを再開せねば…ヘタしたら日曜もこもるハメになりそうです。
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