されど愛しき日々
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大学生の頃、同級生にMくんという男の子がいた。 彼はギリシャ彫刻のように掘りの深い顔で、 背も高く、とてもカッコイイ男の子だった。 しかし、少々カマっぽく、話をする時はやたら人の体を ベタベタ触るひとだった。
さて、その彼がある日、ダンスの授業で突然私に言った。 「サキちゃんの後ろに鳥が見える」
私は彼とはあまり話しをしたことがなく、 もちろん鳥を飼っていることも喋ったことはなかった。 「なにそれ? 鳥の何が見えるの? 幽霊?」 と聞いてみたが、 「・・・・幽霊っていうか、なんか鳥がいるのを感じる」 よく分からなかったが、何やら、鳥のイメージが見えるらしい。 とりあえず、過去に飼っていた鳥たちかもしれないと思うことにした。 守護霊かな。だったらいいのだけれど。
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