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義父が亡くなった。 11時54分。
亡くなる少し前
病院内ではちょうどお昼どきを知らせるクラシック音楽が流れていて
その音楽を聴きながら私は
お父さんは毎日ここでこの音楽を聴いていたんだろうなぁと考えていた。
音楽がなり終わり、食堂ではガヤガヤと食事の準備が進められる中、
父のベッドのそばには急ぎ足で様々な医療機器が運び込まれてきた。
つい、ほんの数秒前まで父の血圧を点滅表示していたモニターの数字が0をしめす。
静かな最期だった。
家族全員に見守られながら 穏やかな秋晴れの空の下、父は旅立っていった。
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