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2006年04月03日(月) 最終回をみてよみがえってきた事(前の父、今の父)

先週の話だが

日々の楽しみであった銭湯の娘!?が金曜日をもって最終回だった。


なんかすごくいい話だったなー。
私も「楽の湯」の家族になりたいと本気で思ってしまった。

伊武雅刀が演じる「真中六郎」が私の実家の父とよく似ている。
ルックスも衣装も。
あと、逆ギレするところも。


私の実家の父は私と、それから妹とも血のつながりがない。
私と妹は母の連れ子だ。
父にも連れ子がいて子持ち同士の再婚だ。

このドラマの主人公のユメと真中六郎も血のつながりはない。
でも、ユメの花嫁衣裳を目の前にしたときの真中六郎は本当の父親で、
私の結婚式のときの父を思い出してしまった。




旦那助がまだ彼氏だったころ

結婚の申し込みをしに我が家にやってきたとき
父は旦那助を大歓迎してくれた。
「あんただったらうちのふつを幸せにしてくれる。俺はそう思う。」
と言った父…。



実はその前日、ハリケーンを巻き起こしていた父だった。
暴れたりはしないにせよ、ひねくれてふてくされて、大人気なくへそを曲げていた。

「オレは会わねえからなっ!!」
「オレ!家出て行くからなっ!!」
「今から飲みに行って、今日は帰ってこないからなっ!!」

と、みんなを困らせた。
まあ、口ばかりで実行しないだろうとまわりは読んでいたのだが…。

絶えかねた母が父に一喝お見舞いしてやったところ
それから父はしょんぼりとおとなしくなった。


明日挨拶にくるのにどーしよー…、
ただでさえもエキセントリックな父なのにこの調子では明日が思いやられる…
と、絶望の淵に立っていた私だった。

夜中台所に用があって1階に降りてみるとこんな時間なのにリビングに誰かいるようだった。
扉を開けてみると…

そこには酒を片手に1人泣きぬれている父がいた。
私に見えぬよう瞬時に顔を伏せたけれどクシュンクシュンと水っぽい雰囲気が漂っていた。
何も気づかない振りをして

「まだ起きてたの?」

と聞くと

「明日お父さんうちにいるから。彼氏連れてきなさい。」

と隠し切れない涙声で父は言った。


大人げなくて、感情がストレートで
娘に泣いているところを目撃されて…
なんだかとってもかっこ悪い父だけど、私はそんな子供みたいな父が好きだなーと思う。

ドラマの中の真中六郎もそんな感じの父親だ。



そして

ユメの本当の父親「岬隆一」も、私の本当の父にとても似ていた。
私の本当の父は医者ではないがちょっとインテリで、高級フランス料理店でも高級中華料理店でもどこでも堂々としていてスマートな人だ。

パソコンにも強い。
演歌は聴かず、洋楽好き。車には「エリック・クラプトン」のCDを積んでいる。

よくゴルフにも連れて行ってもらった。
キャディーさんとのやり取りもとてもスマートで「慣れている」感じ。
ハッキリ言って超かっこいい父だ。
今の父とはまったく正反対なキャラクターだ。(あっ、今の父、(-人-)ごめんよおぉ)

今の父には内緒だが
結婚式の前日私は本当の父に会った。
ウエディングドレス姿も見てもらった。
いつもクールな父だが、
その時は、私とそっくりの二重まぶたがきらりと光っていた。


ある日のこと、
結婚式の準備であれこれと走り回っている私に父が

「ふつの本当のお父さん、式に呼んでやれ。オレはかまわないぞ。」

と言った。なんだかわけがわからなく感動してしまった。
ありがとう。お父さん。
本当の父にそれを告げると

「いいよ、いいよ。」

と遠慮していた。そりゃそうだよなぁ。
でも私はすごくうれしかった。

色々あったけど
結局私は父親が2人もいて幸せモノだと思う。


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