お彼岸ということでお墓参りをした。

福島の、あるお寺の軒先には茶色の雑種犬が飼われていて
その犬に会うのが楽しみで毎年お墓参りをしていると言っても過言ではないわたくしだった。

全身茶色で、顔の中心部分だけが少し焦げている感じだ。
顔つきは「仁義なき戦い」のあのテーマソングがぴったりとはまる、やくざフェイス。
人間がカレの小屋の近くを通るたびに、その鋭い眼光でこちらをにらみつけている。
（そのたびに恐らくバックでは「仁義なき戦い」のテーマソングが高らかに鳴り響いているはずだ。）


しかし、見た目を裏切るのが犬。

実はカレ、
ものすごく「こっけい犬」で人が近づくとすぐにお腹を丸出しにしたり（やくざフェイスで）、
あるときはヒンヒン鼻を鳴らしてほふく前進したりする。（やくざフェイスで）

そしてカレとの戯れのフィニッシュでは、
なぜか必ず人間のももに絡みつき下半身を前後させるのですけれど…。（やくざフェイスで）
なんとかして…。

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