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2003年03月08日(土) 法事(違和感を感じつつ参列)

今日旦那は法事におよばれされていた。
昨年亡くなった恩師の法事だ。

恩師は我々の結婚式にも出席してくださり、スピーチもしてくださった。
旦那の得意科目(電子技術)を受け持った先生で、得意科目ということもあり成績のよかったうちの旦那をとても可愛がってくださったようだ。

それにしてもだ…

今回の法事への連絡をいただくほど特別ものすごい関係があったわけでもなく、
連絡の手紙を受け取ったときはちょっと戸惑ってしまった。
お膳もちゃんと用意されるような、そんな本格的なものなのだ。

ってことは、きっと卒業生がわんさかやってきて、大きな会場でワイワイ集まるのだろう…旦那はそう理解した。私もきっとそうだろうと思った。
やはり教員ともなると、色々とお付き合いが広くなるのだろう。

ところがだ、
実際参列したところ、こじんまりとほぼ身内だけでの、つまりどこの家でも行うような規模の法事だったそうだ。
卒業生は数人いたそうだが、旦那とは面識のない人ばかり。
同じ卒業生でも、あきらかにその人達と旦那では、先生の家族との親密度が違うのだそうだ。旦那は途中何度も、

「あれ?やっぱりオレは間違って呼ばれたのか?」

と思いつつ、とりあえず隣に座っていた先生の親族と話しをしていたそうだ。
考え過ぎかもしれないが、所々親族の方と話しがかみ合わないこともあったそうだ。
違和感を感じつつ、ビールを飲み料理に箸をつけたそうだ。
旦那はどんな顔で違和感のある時間を過ごしたのか想像するとちょっとぷぷぷだ。

でも旦那は違和感に負けず先生の親族の人達と、色んな思い出話をしたそうだ。

旦那は今でも電子関係のことを独学で勉強しているのだが、
その中で、先生に教わったことがたくさん出てくるのだそうだ。
その場面に出くわすたびに、先生の板書の文字や、方程式を読み上げる声がよみがえってくるらしい。

そのことを先生のご両親に話したところ、とても喜んでいたそうだ。
まだまだ若かった先生で、ご両親は健在。
しばらくご両親は立ち直れなかったそうだ。

法事が終わったと旦那から連絡が入り、私は車で迎えに行った。

車に乗り込むなり旦那は開口一番

「やっぱりオレ、間違って呼ばれたと思う。」

と言った。どんなに違和感があったか笑いながら話してくれた。
おかしぃぃぃ。ぷぷぷ。

でもでも、
確かに親族は間違ってうちの旦那を呼んでしまったのかもしれないが、
これは先生が呼び寄せたのかもしれない。

「結婚式ではスピーチもしてやったんだからなっ!」

と、先生は霊界から旦那を呼ぶよう遠隔操作していたのかも。
そうだよ、きっと。
間違って呼ばれたにしても、「今でも先生の教えは生きています」という旦那の言葉は、ご両親にとってうれしいものだと思う。

家に着くなり、
包んでもらった法事料理を二人でつっつき、酒を飲んだ。
先生、ごちそうさん。


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