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今朝旦那に起こされるまで私は拓哉の「憧れの女性」という立場だった。
夢の中で拓哉は、私のことが好きで好きでどうしようもなかったらしく、 私の周りの人間に私のことを聞きまくっていた。 そんな拓哉の行動を知りつつ私は知らんぷりしていた。
ふふふ。 もっと苦しめばよい。 もっと身を焦がしてしまえ。
そんな気持ちで私は、私への想いに身をよじる拓哉をみていた…。
……。
「ふつちゃん、ふつちゃん…。」
ん?
「コーヒー飲むか?」
ん? た、拓哉は…?
目を覚ますと 犬のプリントパジャマ(ちなみにラブラドールだ)を着た旦那が私の顔を覗きこんでいた。 旦那の頭はボサボサでソフトクリームみたいだった。 ソフトクリームヘアーで私にコーヒーをいれてくれるという。
そっかぁ。あれは夢だったのかぁ。
旦那に今みていた夢の話をした。
「わっ、ふつちゃんの初夢はすごいねぇ!」
と、旦那もうれしそうだった。 うちの旦那は寛大だなぁ。 夢の中であんなに悪女だった私にコーヒーをいれてくれたりするんだからね。
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