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旦那の両親と私達夫婦の計4人で日帰りの旅へ…。 行き先は「盛岡」である。
盛岡は色々と思い出がある街。 私が大好きな街なのである。
父は新幹線に乗ったことがないという。 (母は意外に行動派。一人で新幹線に乗ったことがあるのである) しかし父はとってもJRに詳しい人。
是非一度乗せてみたいと思い、旦那のボーナスも出たことだし父と母を
「盛岡の日帰り小旅行」
に招待することに。
朝の9時に出発し、夕方に帰るという短い旅行だが(動物がいるので) とっても、とっても楽しい旅行であった。
わざわざ「各駅停車」の新幹線を選んだ。 少しでも長く新幹線ライフを楽しんでもらおうと思い。
父は目をクルクルさせて、流れる景色を眺めていた。 (びっくりまなこがなかなかキュートであった)
父と母は、長年連れ添った者でしか分からない会話を楽しみながら1時間ちょっとの新幹線ライフを楽しんでいた。 父は「桃山」を食べながら、そして時折ペットボトルのお茶を口にしながら母との会話を楽しんでいた。 (私はキムタクの缶コーヒーのポスターにうっとりとみとれながら新幹線に乗っていた。そして<ナゼ2人の父になるの?>とポスターに問い掛けるのであった)
盛岡では、まず「岩手公園」に行った。
駅からバスに乗り岩手公園に向かったのだが、バスから見える景色もなかなかよかった。昔ながらの建物や、人々の暮らしを見ながら目的地「岩手公園」に到着。
公園で、茶トラの猫に出会う。 母がうれしそうに猫に話しかけていた。 きっと家で待つアメショの「くりん」に会いたくなった瞬間であろう…。
昼はそば屋で天ざるを食べる。
そこの店は
「あつあつ天ぷら」
が売りだそうだが、マジであつあつ天ぷらが出てきた。 これには感激であった。
特にエビの天ぷらが涙ものであった。うますぎる!!そしてうれしいほどに大き過ぎるのであった。(また食べたい)
昼食後は再び散歩。
途中休み休みの移動だったが(盛岡はいたる所にベンチがあるので助かった)「紺屋町」という町までがんばって歩いた。 古い建物が、当たり前のように物静かに並んでいる町である。 ノスタルジックな気分を味わうにはかなりお勧めの町である。
途中一休みするため喫茶店に入る。 何気に入った喫茶店だが、これがなかなかの名店であった。 コーヒーがとてもうまかった。 店内は小さいが、コーヒー豆へのこだわりが随所に感じられる店であった。 是非覚えておきたい店の一つである。
今はコーヒーを飲まなくなった父であるが、(この喫茶店では母と一緒にアイスクリームをほおばる父であった)少し前までコーヒーを飲む習慣があったということを知る。そのことをこの店でいっぷくしながら聞く。 へぇ〜、お父さんって昔はコーヒー飲んだんだぁ〜… と、意外なことを知りうれしく思う私であった。
お店でのんびり時を過ごしながら私は
「いつまでも、ずっとこんな時間が続きますように」
と思うのであった。
当たり前のこと。 当たり前のメンバー。
この状態がずっとずっと続くことが、本当に「幸せ」なことだと思った。
一応岩手の名所と呼ばれるところを、徒歩やバスで巡る。 「石割桜」を目の前にしたとき、両親は目をまん丸にし、 特に父は吸い寄せられるように石割桜に見入っていた。
「どうして岩から桜が…」
言葉にしなくても、父の頭のうえからこんなセリフがつくであろう吹き出しが出ていた。(笑)
あっと言う間にときは過ぎ…
もう4時であった。
盛岡の駅ビルでお土産を買うことに。
父と母は、私の実家の父と母に…とお土産を買ってくれた。 そして私達には「石割桜」という名前のお菓子を買ってくれた。 ありがとう…。
私達は、 以前妹の彼が海外で「赤のスパークリングワイン」を買ってきてくれたので、そのお礼と言っちゃなんだが、岩手の地酒を彼に買った。
それぞれ、想いのある人々へお土産を買い(ごめん・・・オレの友にはナシです。しかし想いは昔と変わらないでおります。古い友ということで割愛)4時30分には新幹線ホームへ…。
今回の旅も楽しかったなぁ。 今度は桜の季節に「石割桜」を見たいなぁ… などと想いを馳せながら、帰りは2階建ての新幹線へ乗る。
父と母のため、私は、
人様より先に新幹線内の階段をドタドタと昇り 席取りをするのであった。
「お父さん!お母さん!ここ!ここっ!」 (昔、剣道部の先輩にパンを買わされた経験がここで活きたのである)
・・・
(しかし、慌てて席取りした割には社内、空いていたのである)
帰りの新幹線では、途中眠ってしまった私であるが、 父と母は、いつまでも子供のように目をランランと輝かせ流れる景色に見入っていたのである。そんな両親を「かわいい」と思った私である。
無事地元に帰ってくると、母が一緒に夜ご飯を食べて帰ろうというので、4人で地下鉄の駅ビルで定食を食べて帰る。 そして帰りは一緒にタクシーに乗り、途中私ら夫婦を降ろしてもらう。
満腹でパンパンに張ったおなかを叩きながら、数時間ぶりの我が家へ帰る。
普通の夫婦なら
ここで寝る準備をするのだろうが・・・
私達はここから「養老の滝」へ向かう準備に取りかかるのである。 旅行の「反省会」を行うため、近所の養老の滝へ。
どこにこれ以上食べ物が入るのか分からないが、 とりあえず枝豆やチーズを頼む。 もちろん生ビールも。
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