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2001年11月16日(金) 久々にナンパされる

変な少年に声をかけられた。

買い物袋を両手に持って家に帰る途中、小学校3、4年生ぐらいの男の子に声をかけられた。
「すみません」と。
な、なに?とちょっとびっくり。
「今何時ですか?」
と、古典的なナンパ術のような切り出し方だった。

私の時計は6分進んでるので、頭の中で時計上の時間から6を引いていると、少年はますます私に近づいてきた。

時間を教えてあげると少年は
「僕の頭になにかついてませんか?」
と聞いてきた。

なんなの、この子・・・。ちょっと不気味・・・。まさか近くに大人がいて、この子を使って、すきを見て私のお財布すろうとか、そういうことなんじゃないの?と一瞬思った。

よく見ると、ホントにその子の頭にはなんかついてた。
おでこと髪の毛の境目ぐらいのとこに、水あめのようなかたまりがべとっとついていた。

「なんか飴みたいなのついてるよ。」
と言うと、
「ああ、やっぱり。これだよ。」
と手に持っているぐにゃぐにゃとした、水あめよりは固めの物体を見せてくれた。(なんだったんだろう)

「うち帰ったら、水で洗いなさいよ。」
・・・と振りかえると・・・

その少年はもういなかった・・・。

なぁ〜んてのはウソだよぉ〜ん。

なんだかいつまでもしつこくくっついてくるのであった。

「ねえ、どこに住んでんの?」
と、妙になれなれしい。こいつ、ホントに子供なの?

「名探偵コナン」みたいに、事情があって子供の姿になってるだけなんじゃないのかしら?

なんだかちょっと不気味なので、もうマンションの目の前にいたのだけれど、「この辺だよ」と濁した。

そしたら、その子は
「あ、ここだろ、ここ。ここに住んでるんだなっ」
と、ばっちり私のマンションを指差していたのだった。

まさか、お手洗い貸せとか言うんじゃないでしょうね。
ドキドキしてたら

「じゃ、またねぇ」

と行ってしまった。

不思議な子供だ。ひょっとしてナンパされてたのかな?私・・・。


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