2007年05月13日(日) |
ひの新選組まつりに行ってきたYO! |
「局中法度を犯したものは、切腹か接吻」でお馴染みの虎さんです。 13日は、上司にたまたま入れられた休みだったので何にも することを考えてなかったンやけども、 いつも土日休みの 普通の仕事をしている歴史友達(幕末)と遊ぼうという約束だけはついていた。 で、「どうするー?新選組発祥の地の東京都日野市とか行くー?」 とか適当に話をしていたら、友達から「ひの新選組まつりってのが、12日と13日開催されてるよ!」 という情報がきて、速攻決定しました。 ただその情報を貰ったのが遅かったので、その後開催情報を調べ 場所を調べて地図に書き込んだりしているうちに、 朝6時になってしまった。ほぼ徹夜。なんばしよっとですよ。 で、友達と日野に行くのは決定していたものの、何時に集まるかわからんから携帯をずっと気にしながら8時まで寝る。 友人からの連絡がきて速攻起きて、「10時30分に新宿」と決定。 仕度をして家を出て、新宿で合流。そのまま中央線で日野駅(立川の次)まで移動。「本当ラッキーだったね!」などと言い合って喜ぶ。 だって、年に1,2度しか公開されないようなお宝がガンガン公開されてんですよ!!! しかも天然理心流(新選組局長・近藤勇などの流派)の演舞も見られるわけ! とりあえず以下、限定公開などのモノを書き記したい。 【土方歳三資料館:土方歳三愛用の刀“和泉守兼定”展示】 【八坂神社:剣術額(天然理心流が奉納)・天然理心流演舞・真剣演舞】 【佐藤彦五郎新選組資料館:近藤勇・土方歳三生写真(よくあるアレの現物)】 【日野市新選組のふるさと歴史館:(公開中)京都での新選組】
日野駅についたら、意外なほど人が少なくてかなり心配になったが改札を出たらすぐにだんだら模様の法被を着たおじさんたちが 「ひの新選組まつりを開催中でーす」と言いながらスタンプラリーの紙をくれた。超解り易い。 少し歩くと八坂神社が。お社と剣術額を見て、溜息を零す。 そしてそこには「NHK連続時代劇 新選組!」にて土方歳三役をやった山本耕史君の写真と、絵馬が飾られていた。
・・・・なんやろ。山本耕史は、自分の人生において遭遇率高いな。 自分の意識外やのに、なぜか他の人より見る確率高いと思う。
その後八坂神社での演舞までに、土方歳三資料館行きたいねと話し合い、タクシーを捕まえたところ、 運転手に「えぇ?土方歳三資料館?すぐだよ」と言われ、二人で「?」となりながらも、行ってもらう。 なんか途中で降ろされ「そこ右に行って10mくらいだから」と説明されて、 二人で「なんか近くね?さっきんとこじゃね?」といいながら歩く。そこには「日野本宿(新選組発祥の地)」が。
タクシーの運転手、ちげ―――――――よ!!! 来たかったのここぢゃね――――――よ!!!!!!
で、もうどうしようもないので本宿を見ていく。その時点で回る順番が狂う。 本宿は立派な陣屋だった。「土方歳三がここで寝たそうですよ。」と案内人の人が説明してくれ、 まぁそこは玄関入ってすぐの部屋だったので、「客来た時客がビビんじゃね?」 という話をしながら聞いてたら、 「女性の方なんかは寝転がって、天井見上げたりされてますね」 と言い、案内人の人が女性陣を見る。なんかすげー嫌な予感がする。 で、その後一通り説明をしてもらった後、自由に写真とか撮れるんだが 案の定コスプレをした女の子とかがねっ転がって写真撮ってた・・・・。 えっと・・・・・。 うん、そ、そうだよね。 えっと、うん。 うん、ね。そうだね。
つーことで、自分と友達はマニアックな部分ばっかり撮影しまわって出た。 時間が押していたのですぐ八坂神社へ戻るため移動。 戻る最中に、凄い勢いで消防車が追い抜いていく。しかも結構な台数。 八坂神社へ着くとすぐ前の居酒屋みたいなとこからボヤが出た様子。 戸惑いながら八坂神社の中を見るとすでに「天然理心流演舞」が始まっている!! 鳴り止まぬサイレン!黙々と刀を振るう天然理心流の方々! シュール!超シュール!!!
サイレン「ウ〜ウ〜」 演舞「トォゥォ―――!!」 サイレン「ウ〜ウ〜」 演舞「タァッ!」 サイレン「ウ〜ウ〜」 演舞「トゥァッ!」
っちゅーね。もうありえない組み合わせですよ。 そのシュールっぷりに笑いすら出そうになりながら、最後に近藤勇の子孫の方(天然理心流宗家)の話を聞く。 前にテレビで見た人やぁ〜と思う。 その後真剣を使った演舞が披露されるんだが、 よくあるワラをくくったやつを真剣でバサッと切り落としていくやつをやっていた。 でもあれ見てると、何度見ても【美味しんぼ】の話にあった
ブラックさんの恋人のアイスクリーム屋さんがクリーミーじゃなくて 旨くないからお客が来ない。なんで? ↓ 山岡「理由を解明してみせましょう」 ↓ 山岡「アイスを立てて真剣で切って、その断面を比べましょう」 ↓ 読者「えええぇぇぇぇぇ!?」
といったあの展開を思い出す。結局ブラックさんの恋人のは、泡がデカくて クリーミーさに欠けるんやったかな? とにかくその展開を思い出してしまい、真剣の張り詰めた空気とともに笑いが出そうになる。美味しんぼの所為ですよ!!もう!!
刀が振られるたび、ブンッ!て音がしてすげぇ怖かった。 しかも、最近の刀はテニスラケットのグリップみたいに テーピングしてあるんですよ!!許せません。 その止めるところには「yonex」て入ってるんですよ! なんですか? ちょっと、貴方なんですか? ヨネックスってなんですか?新しい刀匠とかですか? ヨネックスブランドの刀ですか? 許せません!
つーことで、剣舞を見た友達と自分は「凄かったねー」「超怖ぇ」と話をしながら駅に戻り、タクシーを再度捕まえてチラシを出し、 運転手に「コ コ に 行 き た い ん で す け ど !!」と土方歳三資料館に行きたいと訴えてみる。 運転手は非常に良い方で「これからココの道パレード来るから、止まっちゃうんだよ」などと お話をしてくれた。自分が「じゃあタクシーも商売上がったりですね」というと爆笑していた。 で、「新選組とか好きなんですか?」と二人に問うてきたため、 「いいえ!自分は戦国時代から大正時代までを担当しています!」 とも言えず、「ええ、幕末とか・・・・」と曖昧に濁してみた。 友達と頷きながら「ねー」「だよねー」的な適当な返事だったと思う。 するととても感心しながら「女性なのに珍しいですね」と言われた。 「でもさっき、違うところでは女性のファンが多いって聞きましたよ」 と言ったところ、「いやぁ、もう最近はめっきり・・・・」とのこと。ここでも山本耕史の呪縛が!!!
セリフ「やめて!耕史、もうやめて! 土方歳三を解放してやって!!! あたしそんな耕史、もう見たくないよ!! 悲しくて、見てらんないよ!!」
ということで、うわぁ、三谷さん凄いもん作ったなぁと改めて感じた。 で、もう土方歳三資料館の目の前に運転手さんが着けてくれた。 すごく親切に、石田寺(せきでんじ)の場所とかまで教えてくれた。本当に素晴らしい運転手さんだった。 さて、土方歳三資料館は家屋を改造した資料館。 元々は土方歳三が生まれた家があった場所。家は改築済み。 内容としては土方歳三が使用していた石田散薬の行商用の箱とか、鎖帷子とか、そんな感じ。 で、自分はですね、むっちゃ没頭する派なんですよ。もう誰と居ようが、何をしてようが、興味があるもんをじっと グワーッて見るんですよ。 で、人の流れに沿ってれば結構普通にじっくり見られるので見るんですけど なんか、隣の子(女の子二人)がむっちゃ押してきて、横で「あそこに兼定(土方の刀)あるじゃん!兼定〜!」 「超見たい!動くの遅くねぇ?」みたいなのをずっと言っていて、もうお前らなんだよ、と。 自分はそこまで人(キャラクター)に萌えてるわけでもないので、その時代の人物が生きた背景とかが大好きなわけですよ。 むしろ江戸を知るために幕末を知ろうとしているわけ。 それをですね、もうばっちり裏切るキャラ萌えの人が横にいることによってすっげぇテンション下がるんですよ。 あれかなぁ。 やっぱり、そういう子って生活の背景とか興味ないんかなぁ。 自分はむしろ、あの土方歳三が外の厠で用を足してたのとか、 毎日自分で褌締めてたのとか考えるだけで萌えるけどなぁ。←ド変態 で、若干イライラしながら進む。 でも前の男の人もじっくり見る派で、結構しっかり見れたかな。 和泉守兼定は、曇りもなくとても美しかった。 自分所蔵の例の刀剣事典にも事項が載ってるんですよ。かなり感動した。 それに、なにより土方歳三という、動乱の時代を生きた人が使っていたという道具や、書いた手紙をしっかり見られたのが良かった。 結局、土方歳三の子孫の女性が販売していたおみやげ物の「京都古地図」と「京都古地図マップ」と土方歳三の俳句ポストカードと 土方歳三の武具などのポストカードを購入。〆て4900円くらい。 なのに5000円以上の購入でもらえるというチラシを貰えた。 子孫の方、ありがとう(笑)。 古地図とマップに関しては、人文社発行のものです。 さすが人文社!!!趣があって素晴らしいよ人文社!!アイラブ人文社!! 人文社は素晴らしい古地図のブランドだと思います。マニアックすぎてすまん。
その後歩いて石田寺(セキデンジ)へ行く。石田寺には土方歳三のお墓がある。 お墓といっても、亡くなった北海道の土を持ってきて、再度葬った感じ。 11日に心臓の発作の起こった自分としては、11日が命日だった 土方歳三が他人とは思えないんですよ。 他人ですけど。←コラ 友達とお参りをして、御焼香をする。 それにしても周囲のお墓も土方ばっかりで驚いた。 つーかMAD家のお墓(本家にある)も、「MAD家の墓」ばっかりなんですよ。 結構珍しい苗字のはずなんですけどね。 本家は周囲が結構「MAD」なので、「上MAD」「中MAD」「下MAD」 といった具合に呼び名が付いています。 ウチの本家は中MADです。どうでもいいか。
お寺という土地柄もあるけど、なんかこうすごく落ち着いた気持ちになった。 友達とも話をしていて、本当に真剣に彼らの生きた時代を語りあったりした(笑)。 その後モノレールで甲州街道駅まで移動、そっから歩いて日野駅付近まで戻り、 【佐藤彦五郎新選組資料館】まで行く。 佐藤彦五郎は、歳三の親代わりでもあり、新選組を金銭面で支えた人。 だからその人に対して、新選組局長の近藤勇も土方歳三とかも手紙をいっぱい書いて報告してるわけですよ。 だから、彼らの文面がたくさん残ってるっぽい。 色々資料館を見たけど、沖田総司の文面があったのはココだけだったな。 限定で展示してある「勇と歳三の有名なあの写真」の現物を見た。 名刺サイズくらいで、大分かすれていた。 土方歳三のは、モノ自体がちっさすぎ。←無理言うなよ 近藤勇のは、画面に対して人物が左下すぎ。←指摘そこかよ で、記念判子好きの自分は、なぜか佐藤彦五郎新選組資料館で新選組メンバーの判子をおす。 しかもあった判子が二人だけだったので、二人ぶんだけ押す。 なんでココで、この人?といった人だったと思う。誰だっけ。後で確認しときます。
その後歩いて日野市新選組のふるさと歴史館まで行く。京都での新選組の活躍を展示していた。 市営ということもあり、唯一、がっちりした展示体勢が取られていた。中には自分好みの情報がたくさん!!!! 「○月○日、悪事を働いた●●を捕縛の上2時間拷問、 それでも吐かなくて困った」 みたいな報告書とかね。 うおぉぉぉおおお!!見たかったの、コレですよ、コレ!!!といった感じでがっつり見る。
新選組が京都に着いた時に、佐幕派に対する度重なる「天誅(テロ。惨殺)」があったのを知り、 こりゃどーもイカンということで松平容保に近藤勇が直訴し、地域の見廻りを始めたそうだ。 その時の様子が描かれた、当時のイラスト集みたいなんとかあった。 もうすっげぇ生首ですよ。 女の子は結構スルーしていた。その天誅っぷりは凄まじいものがある。 血は赤で描かれてるんですけど、青で生垣を塗ってたり、水を塗ってたり 「平民にも“水は青い”っていう感覚が浸透してたのか」と とても感動した。いや、普通生活してたら水って透明じゃないですか。 それを青と認識して、そうやって色を塗り始めたのはいつ頃なんやろう? 葛飾北斎はもうそうやって認識してたし、 平安時代も池が青かったような気がするなぁ。 いつ頃なんやろなぁ・・・・・・気になるなぁ・・・・・調べようかなぁ・・・・・。 あ、いや、調べたら、またその時代にハマッちゃうしなぁ・・・・ いやぁ、でもやっぱ調べ・・・・いやいや、でもなぁ・・・・(略)。
つーことで、やっぱりモノの見方が一般と違うと思います(笑)。 最後の方のコーナーで、映像で新選組とか土方歳三を知るコーナーがあって、素晴らしい映像のつくりに驚いた。 市営の資料館やのに、すごく凝った、しかも解り易いつくりをしている!! 地方の資料館はここを学ぶべきだ――――!!!! という勢いにもなるってもんですよ。素晴らしかった。
出て、すぐ市役所に向かう。 いやいや、なんだかんだで今まで自分らスタンプラリーに ちゃんと参加してましたからね。 最後の判子は市役所だけなんですよ。で、行ったらもう撤収してやんの・・・・。 時間制限なんて書いてなくね?
・・・・
べっ、べつにいいんだから!
全然、そんな期待なんてしてないんだから!!
ハンコ集めたところで貰える新選組グッズなんか、 タカが知れてるわよっっ!!
ぜ・・・・っ、全然欲しくないんだからっっ!!!
ということで、友達と(´Д`)<・・・・・ となりながら帰路に着く。 その途中で、井上源三郎が眠っている宝泉寺に寄り、お参りをする。 友達が「井上源三郎は、戊辰戦争で亡くなったからこそ、扱いがマトモだよね」と言った。 まさにその通りだと思う。 有名な近藤勇は打ち首、沖田総司は志半ばで病死。 土方歳三は一人残ったものの遥か北海道にて孤独に戦死、その遺体の在り処も不明だそうだ。 宝泉寺のあたりで、友達と自分は相当熱く語り合ったと思う。 沖田総司は若かったし、実力もあったわけだから、自分の体が弱いのが本当にいやだっただろうなぁ、とか。 近藤勇も、自分の信念を貫いて散ったわけだけど、局長という立場で皆を置いて先立たないといけない辛さは想像もつかないなぁ、とか。 一人残された土方歳三が、意志を貫いて北海道へ死に場所を求めて動いたとしか思えない経緯とか。
悲しいよ〜〜〜〜(TДT)悲しすぎるよ〜〜〜〜!!!!
でも本当に、すばらしいものを沢山見た。 ひの新選組まつりは、新選組ファンだけじゃなく江戸ファンにも超オススメできるイベントだと思います。 つーか中々江戸ファンなんかいねーだろ、っつーね(笑)。 うちの売り場にむっちゃ居ますけど(笑)。また行きたいなぁ。
で、13日は母の日だったわけだが、その母を放置して日野にいった自分。 家に帰ってとりあえず欲しがっていたマスカラをあげると、 母親が「おとうさんがくれたのよ」と言って嬉しそうになんか持ってきた。
・・・・
・・・・・・・・(゜Д゜)!!
シロツメクサの冠!!!
しろつめくさ の かんむり !!!
ははおや は しろつめくさ の かんむり を そうび した!
ははおや「おとうさん が くれた のよ 。 にあう ?」 てぃがぁ「・・・・ (゜д゜)」 ははおや「フジ(犬) の おさんぽ の とき に つくって くれたの」
つーことで、どんだけメルヘン夫婦なんだよ!!と。 すっげーびっくりしちゃったよ。しかもシロツメクサの冠って、もうしろつめくさの量が半端じゃないわけですよ。 田舎育ちの人は解ると思うんですが。 円周が70cmくらい必要なんですけど、もうそれを貪り取る父親の姿を想像しただけで、テンションがドーンと下がるわけ。 乱獲ですよ乱獲!!自然破壊!!!! 古館さ――ん!身近な環境破壊の原因を発見しましたよぉ〜! そんな感じの13日でした。
MAD TIGER地味作品集
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