友とは何か。愛とは何か。

MAD TIGERの
のも ...
〜〜  ヲ タ ク の 魂 1 0 0 ま で  〜〜


2002年03月03日(日) そして自分は郷愁に浸るのです。

自分は電車をよく利用する。
いや・・・利用するどころではないな。乗っている時間は睡眠時間よりも長い。
だから電車は睡眠だと考えても良い。←よくない
初めて(?)上京した高校3年の時は、電車など乗ったことがなかったから切符を買う事すら戸惑った。
田舎での移動はバスか路面電車。しかしだいたいはチャリ。何時間だろうがチャリを漕ぐ。
長距離移動となると夜行バスか船かリッチな時で飛行機。本州に行くのですら一苦労だ。
(本当は電車に乗ったことはあったのだが、十何年も前の話だから覚えていない。)
そのひさびさの電車でハプニング続き。
まず、改札に直接金をつっこむのかと思った。←本気で
どこからツリ賎が出てくるんだよ、とか今ならいろいろツッこめるが、当時はそんな事思いもしなかった。

全国の田舎者よ!!電車はきちんと切符を買って乗車するものだ!!!!

そして自分は戸惑いながらも切符を買った。
飛行機で上京してきたために、初めて乗ったのはモノレールであった。
ドキドキしながら改札に切符を入れる。
きちんと裏表を確認して、方向も考えて、そっと改札に通す。(実際は裏だろうが表だろうが関係ない。)
進路を邪魔していたストッパーがパタン開き、母なる大地のように自分をいざなった。
「さぁ、おいでなさい」そうとでも言っているように思えた。


――しかし、その大地は時として荒れ狂うほどの怒りを見せる。――

改札はピンコンピンコンと激しく鳴り始めた。
もちろん自分は動揺。そして周囲の目が刺さる!!!!!!

『な、なんだなんだ。手落ちは無かったはずだ!!!!』

自分は必死で自分の行ないを考えた。
何かグランドマザーを怒らせるような事をしたか。
いや、していない。むしろ都会人を気取って颯爽と通りぬけたはずだ!!
もしかして、田舎者がバレたのか・・・!?
酷い!偏見なんて酷すぎる!東京ってやっぱり冷たい!!!!

そう思いピンコンピンコン鳴っている改札をじっくり見てみると、どうも切符が手前に飛び出ている。
切符を通して、取ることを知らなかった・・・。
だから改札は必死で、「切符を忘れちゃダメよ!」と教えてくれていたのだ。
自分の瞳に涙がキラリと光った。
やはり母は違った。冷たくなんてなかった。
都会の恐ろしさに負けて、母のやさしさを忘れていたのは自分のほうだ。
母さん、ごめんよ・・・。
と思ったかどうだかは知らないが、とりあえず恥ずかしさを紛らわすために
「えぇ、もちろん切符を取るのは知ってました。ちょっとしたチャメッ気です。」
といわんばかりの普通の顔をして切符を取る。
何人の人が、虎の手が小刻みに震えていたことに気付いただろうか。

モノレールに乗った。

都心に向かう途中、ポンジュースのデカい看板があったのが嬉しくて、日記にまでそのことを書いた(笑)。
もちろんモノレールから降りて実家に電話をかけ、「モノレールにもう乗れ〜る!」と
ベタなギャグをかましたが、母親にはおおウケだった。
ついでにそのギャグはMAD家の伝説となり、殿堂入りを果たした。ダサイ。ダサ一家だ(恥)。
そうして今、モノレールに乗るのも電車に乗るのも人一倍得意になった。
得意不得意がどうかはよく分からないが、なんとなく得意だ。
都会人に混ざってサっと通ることができる。田舎者コンプレックス丸だし。
(注意:しかし虎はまだ新幹線の乗り方を知りません。誰かおせーて。←おい)


自分が電車を利用するのは、確実に最終電車が多い。
どうしてもバイトの帰りは最終電車になる。
だから駅で行なわれる出会いや別れは、嫌という程見る。
さっきまで楽しく会話をしていただろうに、無口になる恋人達。
またあおうね、と言いあっている若者のグループ。
最終電車になるまで遊んでいたのだろう、その気持ちは「できる事ならもうすこし一緒にいたい」に尽きる。
始発の駅は人ごみが凄い。しかし始発の駅を発車すると、一気に人気が無くなる。
そして狂騒のない、静まり返った駅に着くたび侘しさが募る。
なぜこんなにも電車は侘しい気持ちにさせるのだろうか。
帰り際ヒマだったからちょっと考えてみた。
自分は田舎に帰っても、帰るのはだいたい飛行機か夜行バスだ。(この場合の田舎は実家ではない。)
その時、別れる相手よりも自分の目線が高くなる。だから、別れる相手を必然的に見下げるようになる。
夜行バスは相手が見えるものの、ガラスは曇りガラスだし車高が高いからとても微妙。
帰省の落ちついた乗客がたくさん乗っているため、いろんなポージングもできない。←何
飛行機に至っては標高何千メートルのところから相手を見下ろす。
見下ろすどころか、そこまで行けばすでに神の域である。
思わず自分の長い髭を優雅にさする気分に浸れる。←神に対する偏見です

しかし電車はどうか。

見送り客はその寸前まで一緒におり、さらに行こうと思えば一緒に行くことだってできる。
(この場合はあくまで指定席ナシの一般車両ということが前提になるが。)
そして目線は常に同じ。見ている風景、聞こえる音、きっと感じることまで同じ。
その『同じ時間』を共有することで、気分は高まる。
さらにバスよりも飛行機よりもゆっくりとした走り出し。
スタートダッシュが悪いぶん、どの乗り物よりも悲しさが増す。
「あぁ、行ってしまう!!」と思わせるのが上手。まさに焦らし上手な電車。
そして残された者の周囲には、まるでさっきまでのことが嘘のような静けさだ。
乗る人が乗ってしまえば、そのホームには何ものこらない。

穴の開いた心に響くアナウンス。

「●番ホームに電車が参ります・・・。」

さっきまで、一緒にいた場所に新たな人たちがやってくる。
自分のいる場所ではない事は明らかだ。そうして彼らは寂しさを胸に去って行く。
また、出ていったほうも出ていったほうで寂しい。
ガタン、ガタンという電車の一定のリズムが洗脳状態へ。←ほんとか
楽しかった思いでが蘇ってきてボンヤリと窓の外を眺める。
そこには夜空に満天の星が。
その星の美しさに、恋人の笑顔が重なって見える。

「加奈子・・・・。」

浩孝(ひろたか)はため息を吐いて、キヨスクで買ったワンカップを煽った。
左手にサキイカ、右手にワンカップ。すでに大学3年の姿ではない。

実家に帰省した浩孝を、まず一番に迎えたのは遠距離恋愛中の加奈子だった。
  駅のロータリーから無事ついたことを告げようと、二つ折りの携帯電話を開いた瞬間に誰かに肩を叩かれた。
田舎も物騒になったものだ・・・そんな気分で、浩孝は冷めた目でその相手を見た。
それは加奈子だった。
家族よりも先に迎えに来た加奈子に驚き、浩孝の思考回路は一気に分断される。
加奈子に帰省する日は教えていたが、時間までは教えていなかった。
それなのに・・・。
「おかえりなさい。」
変わらない恋人の笑顔がそこにあった。
しかし妙に大人びた、加奈子がそこにいた。

あんなに会いたかった加奈子が、そこにいた。


<続く>嘘です。←また嘘かヨ!







なんか、昔作った点取り占いがあったので貼ってみる(笑)。



    れにす
○   たなっ
    。ぐし
2    ら│














==*==*==*==*=きょうの(>_<)もじ=*==*==*==*==*==*==*
「ちゅ」を変換すると・・・

『ダダダッ(((((/ ̄ 3 ̄)/チュー』


何が悲しいってね、こんな顔文字を兄貴が使っとるという事がショックなわけよ。
自分はこんなに顔文字が嫌いやのに、なんであんたは乱用するんじゃ、ちゅーね。
永遠に分からん。
兄貴の考えも分からんし、顔文字を使う人の気持ちも知れん。
そして一番分からんのは、顔文字を作った人の気持ち。
どんなヒキコモリが作ったんやろ。ブフフフ!!!!←おい





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絵巻物のように
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