幾つになっても幾つ連なってみても誰にも届かない言葉この詩の様な稚拙な表現が延々と繰り返される日常そんな日常から逃げ出したくて乗り継ぐ電車都会はすぐに別世界へ運んでくれるがこの部屋の片隅で今日も僕は日常を繰り返す僕が言葉を口にするとき砂の粒が口元から零れて自分でも何を喋っているのかがわからない僕が言葉を口にするとき砂の粒が舌の上を這い廻り自分自身の嫌悪感に苛まれる幾つになっても幾つ連ねてみても誰にも届かない言葉誰にも届かない思い砂の様に零れて消えた。