詩-生人-

2009年09月24日(木) 誰かが心の扉を

誰かが心の扉を叩いている
誰かが心の扉をノックする

温かな季節が過ぎて
凍える様な寒さが街を包んで行く

誰かが寒さで震えている
誰もが寒さに耐えている

誰かの心の扉を叩いている
誰かの心の扉にノックする

気づけば色づいた風景も
季節と共に去っていく

僕と君もそんな風に
いつしか別々の季節へと移り変わる

誰かが心の扉を叩いている
誰かが心の扉をノックする

間違いだらけの航海を
過ちだらけの道標を

気づけば人はいつも同じことに躓いて
気づけばそこで立ち止まる

誰かが心の扉に問いかける
示された言葉の意味を抱きしめて
誰かが心の扉のノブに手をかける
僕はここに居るから

誰かが心の扉を


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沢野生人

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