詩-生人-

2009年06月09日(火) 一日の感度

通り過ぎていく日常に絶望しか感じなくて
通り過ぎていく日常に失望しか感じなくて

厭きれる程に堕落した毎日を
飽きる程 繰り返される風景を

固着した頭が理解に苦しむ
油断した体が失望に喘ぐ

一日の感度を捨てて
一日の感度を捨てて

麻痺していく平常心
麻痺していく社交性

閉ざされた思考の上に恥を上塗る
閉ざされた時間に孤独は膨らむ

一日の感度は廃れていく
一日の感度は萎びていく


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沢野生人

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