詩-生人-

2009年05月30日(土) 人間牧場

放牧された人間の柵に
地球はやがて侵されていく

愚直なまでに真っ直ぐな絶望に燃え尽きた嘘
人間の魂は燃やされて
やがて 朽ちていく

別れの挨拶に出る言葉は
さようなら ではなく

放された想いを巡る旅に出た
人間の欲求をそのままにしたカタチ

人間が放し飼われる この土地で
人間はありのままを見せ合う事も出来ず

唯 土へとの変貌を待つのみ


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沢野生人

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