詩-生人-

2009年05月02日(土) 悪魔の翼

黒い羽根 ひとつ

空の彼方に堕ちていく日常
夜は世界を支配する

黒く染まる空の端で 
今宵も小さく 星が瞬く

囁き声さえ響きそうな 静寂に
翼を靡かせて 空を舞う

想いは遠く 時間が遠く
連れ去っていく
想いはいつも 時間がいつも
消していく

黒い羽根 ひとつ
僕の頬を掠めて 落ちた

足音さえ響きそうな 静寂に
翼の動く 音が伝わる

想いは何処か 時間が遠くへ
連れ去っていく
想いはいつも 時間がいつも
消していく

黒い羽根 ひとつ
いつでも 此処に 落ちている


 < 過去  INDEX  未来 >


沢野生人

My追加